6月30日、バーレーンのマナーマで開かれた世界遺産委員会で「韓国の山寺」の世界遺産登録が決定し、喜ぶ韓国代表団=文化財庁
[カン・ガヒ、イ・ギョンミ]
1千年以上、仏教文化を継いできた「韓国の山寺」7寺がユネスコの世界文化遺産に登録された。韓国で13番目の世界遺産となる。
世界遺産委員会は6月30日、バーレーンの首都マナーマで開かれた第42回会議で「韓国の山寺」を世界文化遺産に登録することを決めた。世界遺産委員会によると、7~9世紀の建立以降、現在まで受け継ぐという持続性と深い歴史性で世界遺産の必須条件である「卓越した普遍的価値」を満たしたという。
今回登録された韓国の山寺は、 慶尚南道(キョンサンナムド)梁山(ヤンサン)にある通度寺(トンドサ)、慶尚北道(キョンサンブクド)栄州(ヨンジュ)の浮石寺(プソクサ)、忠清北道(チュンチョンプクト)報恩(ボウン)の法住寺(ポプジュサ)、全羅南道(チョルラナムド)海南(ヘナム)の大興寺(デフンサ)など7寺。
ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)は5月、卓越した普遍的価値はあるものの、連続遺産としての選定において根拠が足りないなどを理由に通度寺・浮石寺・法住寺・大興寺の4寺のみを登録するよう世界遺産委員会に勧告した。
しかし、世界遺産委員国である中国が、7寺を合わせて登録することを提案し、委員国21カ国のうち17カ国が共同署名、20カ国が支持発言し、登録に成功した。
今回の登録で、韓国の世界遺産登録は、1995年の石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグクサ)、八萬大蔵経の納められた海印寺(ヘインサ)、宗廟(チョンミョ)、2000年の慶州(キョンジュ)歴史地区、 高敞(コチャン)・和順(ファスン)・江華(カンファ)の支石墓群跡、2007年の済州島(チェジュド)火山島と溶岩洞窟、2009年の朝鮮王朝の王墓群、2010年の河回(ハフェ)と良洞(ヤンドン)村、2015年の百済歴史遺跡地区に続いて13件となった。
7寺の一つ「通度寺」=文化財庁
7寺の一つ「通度寺」=文化財庁
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