[キム・ウニョン]

「２０１８平昌冬季オリンピック（以下、平昌オリンピック）は、開閉会式や安全管理、競技運営、外国人に対する応対などの様々な面において成功裏に行われた。平昌オリンピックの成功を土台に２０２０東京夏季オリンピック（以下、東京オリンピック）準備に万全を期す」

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の小林麻紀広報局長は、東京オリンピックの開幕まで５００日となった１２日、コリアネットとの書面インタビューで、このように語った。

大会組織委員会は、各競技を人型の絵文字で表す「東京オリンピック・ピクトグラム」５０種類を発表するなど、大会に向けて順調に準備を進めている。小林広報局長に大会の進行状況について聞いてみた。

- 東京オリンピックの準備状況について。
狂言師で演出家の野村萬斎氏が式典のチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに臨む。式典は、和の精神を基に「平和」、「共生」、「復興」などの８つのコンセプトを考えている。

選手村は今年中に、また多くの新設会場は来年２月までに出来上がる。地震に対しては、厳格な耐震基準に準拠して会場を準備していく。顔認証システムなどの先端技術を活用して会場の安全を確保する。

- 平昌オリンピックから学びたいところは。
平昌オリンピックの開会式は、伝統文化と最先端技術が融合され、美しく華やかだった。カウントダウンを知らせる数字がＬＥＤ照明で表示されると同時に、平和を象徴する「平和の鐘」の音が響いて、祝典の始まりを知らせるシーンが印象深かった。東京オリンピックでも伝統文化と最先端技術を利用して、日本ならではの手法と発想を見せたい。

また、通訳と道案内をしたボランティアの募集方法も参考となった。平昌組織委員会がボランティア参加を希望する海外の方々に対して、オンラインで面談を実施したり、国内在住者と異なる時期に共通研修を実施するなどの対応をした点が参考となった。平昌大会同様、大会の直前に海外の方を集めて、英語版テキストで共通研修を実施する方向で検討を進めている。

平昌オリンピックを始め、日本と中国でオリンピックが相次いで開かれる。
平昌の成功例が東京オリンピックを輝かせる土台になり、ここでの成果がまた、中国の北京に繋がれ、韓中日３カ国の底力を世界に見せられることを期待する。

eykim86@korea.kr