騎馬人物形土器(国宝第275号)
[キム・ファヤ、キム・ウニョン]
[写真=国立中央博物館]
韓国の国立中央博物館で3日から来年の3月1日まで特別展「加耶の本質‐剣と弦」が開かれる。
加耶(カヤ)は、3世紀から6世紀中頃にかけて韓半島の中南部において、洛東江流域を中心として散在していた小さな国々の連盟体。高句麗・百済・新羅と共に古代の一つの軸をなしていた。加耶に関する特別展は、1991年に「神秘の古代王国、加耶」を開いてから28年ぶりとなる。
文政権では、国政課題のひとつとして「加耶歴史文化圏の研究調査・整備」を推進している。最近、慶尚南道(キョンサンナムド)の昌寧郡(チャンニョングン)で加耶時代の古墳群が発見されるなどの成果を得ており、同展示の開催は意味深い。
金冠と附属金具(国宝第138号)
同展示は、韓国文化の形成に貢献した古代国家・加耶を正しく認識しようという趣旨で企画され、「共存」「和合」「力」「繁栄」という4つのテーマから構成される。騎馬人物形土器や金冠と附属金具など1000点を展示。
国立中央博物館のイ・ヤンス学芸研究員は、加耶について「小さな国々の連盟体だが、独自的な文化を有している」とし、同展示会を通じて「共存」と「調和」を理解してもらいたいと語った。
特別展「加耶の本質‐剣と弦」ポスター
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