文化

2019.12.20

第72回カンヌ国際映画祭で映画「パラサイト 半地下の家族」が最高賞を受賞し、記念撮影する奉俊昊監督=カンヌ国際映画祭フェイスブック


[キム・ヨンドク、キム・ウニョン]

韓国映画上映100周年を迎えた今年は、映画監督の奉俊昊(ポン・ジュノ)氏の活躍が目立った。

奉監督は、カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品された「母なる証明(2009)」やトロント映画批評家協会賞を受賞した「スノーピアサー(2013)」などで知られている。特に、「パラサイト 半地下の家族(2019)」は、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初の最高賞(パルム・ドール)を受賞し、国際的に高く評価されている。

同作品は、誰でも共感できる社会の二極化問題をテーマにしたブラック・コメディ映画。

カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ氏は、同作品について、「韓国を舞台にしているが、世界的に緊急な懸案で共有できる素材をテーマにし、効率的に面白く描いた」と評価した。

5月28日、ソウルで開かれた映画「パラサイト 半地下の家族」試写会の風景=コリアネットDB


また、米ニューヨーク・タイムズ紙の映画評論家のアンソニー・オリヴァー・スコット氏は、「今年の監督と映画」に奉監督の名前と作品を言及した上で、同作品について「リアルとファンタジーを同時に見せてくれる」とし、「メタファーでありながらも具体的だ」と評価した。

同作品は、韓国や米国、フランスなど37カ国で公開され、19カ国では1位を達成。日本では来年の1月に公開される。

kyd1991@korea.kr