「餅作り」が国家無形文化財に指定される=Korea.net DB
[キム・ヘリン、イ・ギョンミ]
文化財庁は1日、餅を作って、分かち合って食べる韓国の伝統的な生活慣習を包括する「餅作り」を国家無形文化財に指定すると発表した。
餅は、穀物の粉で作った食べ物。蒸したり、ゆでたり、揚げたりするなどいろいろな種類がある。
伝統的に餅は、赤ちゃんの生後100日を祝う日や初めての誕生日はもちろん、結婚式や葬式、ソルナルや秋夕のような韓国の伝統名節など、韓国で意味のある重要な日に欠かせない食べ物の一つである。店が開業する時や引っ越しの時に、近所の人と餅を分かち合って食べる文化は今でも続いている。分かち合いや配慮、「情を分かち合う文化」の象徴であり、共同体の構成員を一つにする特別な食べ物になったのである。
文化財庁は今回の指定について「韓半島全域で伝承・享有され、三国時代(4世紀から7世紀にわたり、北の高句麗(こうくり),南の新羅(しらぎ),百済(くだら)の三国が鼎立・抗争した時代)から様々な古文書で作り方に関する記録が確認されているだけでなく、食品栄養学や民俗学など学術研究資料としても可能性が高く、地理的特性を活かした色んな種類の餅作りが盛んに行われている」とし、「多数の伝承共同体が餅を作る伝統知識を伝承・維持していることから、国家無形文化財の指定に値する価値があると評価された」と説明した。
ただ、餅作りが全国で行われる文化であることを考慮し、保持者と保持団体は指定しないことにした。
kimhyelin211@korea.kr