韓服について報じた米ニューヨークタイムズ紙＝ニューヨークタイムズ紙
[キム・ヘリン、イ・ギョンミ]
米ニューヨークタイムズ紙（ＮＹＴ）は９日（現地時間）、「One Garment’s Journey Through History （訳：衣服の歴史を貫く旅）」と題した記事を掲載し、動画配信サービス「アップルTV+」で配信中のドラマ「パチンコ」を通じて韓服について伝えた。
ＮＹＴは「韓服の進化は、韓国歴史をうかがい知ることができるレンズのようなものだ。『パチンコ』がその事実を示してくれる」と報じた。
また、韓服について「実用的であるだけでなく、美しい」と評価し、「２０００年以上、様々なスタイルや変身を反映し、韓国に西洋の服飾が導入される前まで韓服は日常着だった」と説明した。
ＮＹＴは、米国で「パチンコ」が配信されるのは「watershed moment（重大な分岐点）」と表現した。韓国では２０世紀初めの韓国を描いたドラマは、そんなに珍しくないが、米国で当時の韓国人の日常を詳しく描いたドラマがなかったという。
主演のソンジャ役は、日本による植民地時代に釜山の貧しい家に生まれ、料理や雑用をしながら育つ。当時、ソンジャが着ていた綿などで作られた韓服は、専門家の考証に基づいたものだ。ソンジャの成長につれて、少しずつ変わっていく。
韓国系米国人であるスーヒュー総括プロデューサーは「韓服は麻や綿といった素材によって動きも変わる」とし、「そういった韓服の繊細さを、登場人物のキャラクターを表したり、経済的状況を表すツールにしたかった」と説明した。
ＮＹＴは、新型コロナウイルスによってアジア系の人びとを狙う犯罪が増える中、一部の韓国人が人種差別に対抗し、韓服を文化のプライドを象徴するものと受け止めていると報じた。
韓服を着ている「パチンコ」の幼いソンジャ＝アップルTV+
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