文化

2022.10.05


[ソ・エヨン]
[写真・映像=釜山国際映画祭]

第27回釜山国際映画祭(BIFF)が5日から14日まで開幕する。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、中止となった対面イベントが再開する。

開幕式は同日午後6時から釜山・海雲台の映画祭専用館「映画の殿堂」の野外劇場で開かれる。俳優のリュ・ジュンヨル氏と女優のチョン・ヨビン氏が司会を務める。

オープニング作品は、ハディ・モハゲフ監督の「風の香り」(イラン)。71カ国・地域の243作品が30のスクリーンで上映される。

アジアコンペティション部門「ニューカレンツ」には、イ・ジョンホン監督の「怪人」(韓国)や久保田直監督の「千夜、一夜」(日本)、ナデル・サエイヴァル監督の「ノーエンド」(イラン)などの10作品が出品される。

新ドラマを公開する「オンスクリーン」部門も拡大。昨年の3作品から今年は9作品に増えた。

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梁朝偉氏の香港映画「無間道」のワンシーン


「今年の俳優」賞を受賞するのは、香港俳優の梁朝偉(トニー・レオン)氏。代表作の「大英雄」(1993年)や「ブエノスアイレス」(1997年)、「ロンゲストナイト」(1998年)、「花様年華」(2000年)、無間道(2002年)、「2046」(2004年)の6編が上映される。梁氏は「花様年華」で2000年のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、高く評価された。

このほか、多彩なプログラムも予定されている。2010年以降にデビューした日本人監督を紹介する「日本映画ヌーヴェルヴァーグ」や、大胆で革新的なドキュメンタリーを紹介する「21世紀ドキュメンタリーの新たな視線」が公開される。


韓国映像資料院が復元した韓国映画「洛東江(ナクトンガン)」が上映される。韓国戦争当時の1952年に公開されたもので、釜山で活動したアーティストたち制作に取り組んだ。作曲家の尹伊桑(ユン・イサン)氏が音楽を担当した。

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石川慶監督の「ある男」のワンシーン


クロージング作品は、石川慶監督の「ある男」(日本)。平野啓一郎さんの小説を原作にしたヒューマンミステリーで、日本では11月18日に公開される。


xuaiy@korea.kr