文化

2023.05.16

Palais des festivals=Maxence Parey / FDC

Palais des festivals=Maxence Parey / FDC


[チョン・ジュリ]

第76回カンヌ国際映画祭が16日(現地時間)、開幕する。

今年は7本の韓国映画が出品される。

キム・ジウン監督の「クモの巣」は非コンペティション部門に出品され、25日の夜、現地のリュミエールで上映される。1970年代のある監督の物語。傑作を作らなければならないという強迫概念に駆られたキム監督(ソン・ガンホ)が、政府の検閲や俳優たちの非協力的な態度の中、撮影のために奮闘する様子を描いた。ソン・ガンホがカンヌに招待されるのは、今回が8回目。

映画「ファラン」のワンシーン=Plus M Entertainment

映画「ファラン」のワンシーン=Plus M Entertainment


キム・チャンフン監督の「ファラン」は、ある視点部門に招待され、24日に現地のドビッシュ劇場で公開される。地獄のような現実から逃げ出したい少年ヨンギュ(ホン・サビン)がチゴン(ソン・ジュンギ)と出会い、犯罪組織に足を踏み入れることで繰り広げられる物語。ソン・ジュンギはデビューして15年で初めて同映画祭に出席する。

ホン・サンス監督の「私たちの一日」(原題)は、「監督週間」のクロージング作品に選ばれ、26日に上映される。猫を飼っている人の家に、しばらく滞在することになった40代の女性が、訪問客に会うことで経験するできごとを描いた。

キム・テゴン監督の「脱出:PROJECT SILECNE」(原題)は、ミッドナイト・スクリーニング部門に出品され、22日に上映される。濃い霧の中、崩壊寸前の大橋に孤立した人々が、生き残るために死力を尽くして戦う様子を描いた。俳優のイ・ソンギュンとチュ・ジフンが主演。

韓国映画「眠り」のワンシーン=Lewis Pictures

韓国映画「眠り」のワンシーン=Lewis Pictures


ユ・ジェソン監督の「眠り」(原題:잠)は、批評家週間に出品され、21日に上映される。批評家週間は、フランス批評家協会所属の評論家らが、新鮮で作品性のある映画を厳選して上映する。監督の1作目、または2作目を対象にするもので、毎年約10本の映画が選ばれる。この映画はイ・ソンギュンとチョン・ユミが、眠った瞬間に始まる恐ろしい恐怖に打ち勝とうとする新婚夫婦を演じる。

韓国芸術総合学校のソ・ジョンミ監督の卒業作品「李家の兄弟」(原題)、韓国映画アカデミー(KAFA)のファン・ヘイン監督の「ホール」は、映画学校の学生作品が対象となるラ・シネフ(シネファウンデーション)部門に出品される。

韓国の人気グループ、BLACK PINKのジェニーの女優デビュー作である米ドラマ「The Idol」(原題)は、非コンペティション部門に出品された。ジェニーは22日の試写会やレッドカーペットイベントに出席する。

コンペティション部門では、是枝裕和監督の「怪物」など、21本の映画が最高賞のパルムドールを競う。オープニング作品は、マイウェン監督のフランス映画「Jeanne du Barry」(原題)、クロージング作品はディズニー&ピクサーの最新作「マイ・エレメント」。

etoilejr@korea.kr