[エスラ・モハンマッド]
[写真・映像=キム・アヨン提供]
韓国のキム・アヨンが「プリ・アルス・エレクトロニカ(Prix Ars Electronica)」で最高賞を受賞した。1987年に始まって以来、韓国人が受賞するのは初めて。
「プリ・アルス・エレクトロニカ」は、世界最大規模のメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ(Ars Electronica)」が主催するもので、権威のあるメディアアートのコンペティションの一つである。キム氏の動画作品「Delivery Dancer’s Sphere」は「ニューアニメ―ション・アート」部門で最高賞の「ゴールデン・ニカ賞」を受賞した。
「ニューアニメーション・アート」部門は、視覚芸術、複合現実、設置、インタラクティブなどの全領域をまとめる、プリ・アルス・エレクトロニカの中心部門である。
「Delivery Dancer’s Sphere」は、昨年8月に韓国で行われた個展で紹介された。仮想のソウルを背景に、絶え間なく更新される配達アプリ内のナビゲーション迷路に閉じこまれて疾走する女性の配達員が主人公。動画内に登場する世界を支配する配達アプリを通じて、所属のダンサーを管理し、無限の配達を送信する内容。
審査委員団は、「哲学、位相数学、古典物理学を卓越した視覚的ストーリーテリングと組み合わせ、私たちが生きるコントロールできない世界を描くことに成功した」と評価した。
韓国芸術総合学校の映像院で勉強中のメディアアーティスト・サンヒ氏は「Oneroom―Babel」で、ニューアニメーション・アート部門で特別賞を受賞した。
「Delivery Dancer’s Sphere」
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