文化

2023.06.29

国立世界文字博物館で展示を観覧する朴長官=29日、仁川、キム・スンジュ撮影

国立世界文字博物館で展示を観覧する朴長官=29日、仁川、キム・スンジュ撮影


[仁川=キム・ヘリン]
[映像=イ・ジュニョン]

国立世界文字博物館が29日、仁川・松島(ソンド)でオープンした。文字を専門とする博物館としては世界で3番目である。

この日の開館式には、文化体育観光部の朴普均(パク・ボギュン)長官をはじめ、100人あまりが出席した。

朴長官は「創製原理が明白で、固有の体系を持っている唯一の文字ハングルを使う韓国で『世界文字博物館』が建てられたことに大きな意味がある」とし、「韓国文化を最も魅力的に発信するランドマークに位置付けられ、世界の文字を取り上げるプラットフォームの役割が果たせるよう、支援を惜しまない」と述べた。

同博物館の金周源(キム・ジュウォン)館長は「様々な教育プログラムなどを通じて世界文字の価値を発信し、文字や文化の多様性について考えていく」と述べた。

松島の国立世界文字博物館は、フランスのシャンポリオン博物館、中国の文字博物館に続いて3番目であり、韓国では初の文字専門の博物館だ。

国立世界文字博物館=国立世界文字博物館

国立世界文字博物館=国立世界文字博物館


延べ面積1万550平方メートルで、地下1階、地上2階建てのビル。地下1階には、「文字と文明の偉大な旅程」をテーマに、世界主要文明圏の文字を展示した常設展示室が、地上1階には「文字の未来」をテーマにした企画展示室と子ども体験室、野外展示空間からなっている。地上2階はカフェとなっている。

同博物館は、文字に関する世界の資料244件、543点を所蔵している。紀元前2000~1600年、古代西アジアの洪水神話「アトラ・ハシース」をアッカド語の楔形文字で刻んだもの、グーテンベルクが発明した西洋初の金属活字で印刷した「グーテンベルク42行聖書」も展示されている。

ルターがドイツ語で翻訳したヴィッテンベルク旧約聖書である「ルター旧約聖書」、ロマの歴史をプリニウスがまとめた世界初の百科事典「博物誌」も展示されている。

1946年に作られた点字の訓民正音である「訓盲正音」も展示されている。

55種類の文字遺物やデジタルイメージに関する説明を、9言語(韓国語、英語、中国語、日本語、タイ語、ベトナム語、スペイン語、フランス語、アラビア語)で聞くことができる。

30日から一般公開される。火曜日~日曜日、午前10時から午後6時まで。月曜日は休館日。無料で入場できる。


kimhyelin211@korea.kr