昨年の4月9日、米カンザス州のカンザス大学で韓国語能力試験が行われている様子=シカゴ韓国教育院
[ホン・アンジ]
海外で実施される「韓国語能力試験(TOPIK)」の回数が、来年から8回へと、従来の2倍に増える。
教育部は11日、TOPIKの実施方法や具体的な日程などが盛り込まれた「2024年 韓国語能力試験施行計画」を発表した。
同部によると、今年4回行われた海外でのTOPIKが、来年には最大8回に増える。紙媒体をベースとした試験方法であるPBT(Paper Based Testing)を90カ国・地域以上、インターネットを利用してオンラインで参加するIBT(Internet Based Testing)を10カ国・地域へと拡大していく予定だ。
海外で行われる試験回数の拡大は、今年8月に教育部が発表した「留学生教育競争力向上策」を受けた措置。TOPIKに対する需要が増加しているのに対し、海外で受験できる機会が不足しているという意見が反映された。
来年のTOPIKは、PBTで5回(4月13~14日、5月12日、7月13~14日、10月12~13日、11月10日)、IBTで3回(3月22~23日、6月7~8日、9月27~28日)の計8回実施される。
1997年からスタートしたTOPIKは、韓国語が母国語ではない在外同胞や外国人を対象にするもので、韓国語能力を測定・評価し、韓国内の大学での留学、就職、滞在ビザを取得する際などに使われる。
TOPIKの受験者数は、2015年の20万6778人から2019年には37万5871人へと増えた。新型コロナウイルス禍の影響で、2020年には21万8869人へと減少していたが、2021年から増加傾向にあり、2023年には41万7800人まで増加した。
同部のシン・ムンギュ企画調整室長は、「ベトナム、インドネシア、インドなど、留学需要が増えている国を中心に海外での試験を大幅に拡大し、韓国留学を望む学生が韓国の大学に入学するのに問題がないよう徹底的に対応する」と説明した。
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