文化

2024.06.20

文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が東南アジアとヨーロッパなど、6カ国で「K-Comics World Tour」を開く。写真は、駐ワシントン韓国文化院が開催した「韓米同盟70周年記念展示:K-ウェブトゥーン、Beyond the Scene」で記念撮影を行う観覧客の様子=2023年9月、米国、駐ワシントン韓国文化院公式フェイスブック

文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が東南アジアとヨーロッパなど、6カ国で「K-Comics World Tour」を開く。写真は、駐ワシントン韓国文化院が開催した「韓米同盟70周年記念展示:K-ウェブトゥーン、Beyond the Scene」で記念撮影を行う観覧客の様子=2023年9月、米国、駐ワシントン韓国文化院公式フェイスブック


[エスラ・モハンマッド]

韓国政府が、東南アジアやヨーロッパからのウェブトゥーンへの関心を引き寄せるために乗り出す。

文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院は、東南アジアやヨーロッパなど6カ国で各国の在外韓国文化院と共同で「K-Comics World Tour」を開催すると20日に明らかにした。

今回の展示は21日にフィリピンで始まる。そして9月にはベトナム・インドネシア・ベルギー、10月にはイタリア、11月にはシンガポールで相次いで開かれる。

東南アジア地域は漫画・ウェブトゥーン市場が、他の地域に比べて大きくない。しかし韓流への関心が高く、今後は韓国の漫画やウェブトゥーンに対する需要が増加すると期待される。ヨーロッパは既存の日本マンガの読者によるウェブトゥーンの消費が拡大すると期待される。

文化体育観光部は今回の展示を通じて、東南アジアとヨーロッパでのウェブトゥーンへの関心を引き上げ、韓国のウェブトゥーン企業が海外進出できるように基盤を整える。

巡回展の最初の国であるフィリピンでは、ロマンチック・コメディやドラマなどが好まれるため、「キム秘書はいったい、なぜ?」と「袖先赤いクットン」を中心に展示を構成する。

「キム秘書はいったい、なぜ?」はフィリピンで今年3月にドラマ化された。オンライン動画配信サービスのプラットフォーム、「ビュー」で3週間連続1位を占めた。展示場には、ウェブトゥーンに登場する副会長室や秘書室を再現する。

「袖先赤いクットン」の作画を担当したチョ・ヘスン作家は、イベント会場でストーリーコンサートや現地の人を対象に、漫画ワークショップを行う。

文化体育観光部は他の5カ国でも現地で人気のあるウェブトゥーンを選定し、展示や体験などを用意する予定だ。

また、現地に住んでいる人を対象に多様なプログラムを運営する。ウェブトゥーン公募展や現地の作家と韓国の作家が参加する「ストーリーコンサート」、現地・韓国の漫画業者の事業交流会、ウェブトゥーン作家になりたい人を対象としたワークショップなどが用意される予定だ。

0620webtoon3

「2024年韓国漫画・ウェブトゥーン展示」の公式ポスター=文化体育観光部


ess8@korea.kr