文化

2024.11.15

国立中央博物館は、「外奎章郭儀軌」専用の展示室を15日に公開すると13日、明らかにした。写真は、粛宗と継妃仁顕王后の婚礼を記録した粛宗仁顕王后嘉礼図鑑儀軌=国立中央博物館

国立中央博物館は、「外奎章郭儀軌」専用の展示室を15日に公開すると13日、明らかにした。写真は、粛宗と継妃仁顕王后の婚礼を記録した粛宗仁顕王后嘉礼図鑑儀軌=国立中央博物館


[イ・ジヘ]

朝鮮王室の記録物である儀軌を保管する「王の書庫」が、現代風に再解釈され展示される。

国立中央博物館は、常設展示室2階の書画館に外奎章閣儀軌を展示するための空間を設けた。「王の書庫、善良な世の中を夢見る」というテーマで15日に公開することを明らかにした。

これまで特別展でしか見ることができなかった「外奎章閣儀軌」を常時観覧できるようになった。

儀軌とは、朝鮮時代に王室と国家の重要行事を絵や文字で表した記録である。そのうちの数冊が、1781年に正祖(チョンジョ)が作った付属図書館である江華島外奎章閣に保管されていたのだが、1866年に起きた丙寅洋擾(ピョンイニャンヨ)で、フランス軍により無断で搬出された。そして約100年後、儀軌がフランスにあることが確認されたのだ。このことを韓国に知らせた故パク・ビョンソン博士など、多くの人々の努力の末に、2011年、145年ぶりに返還された。

韓国政府とフランス政府の間で、合意文が締結したことで、外奎章閣儀軌297冊が還収された。5年ごとに更新が必要な永久貸与方式だ。

国立中央博物館は外奎章閣儀軌が返還されて以降、13年間に2回の特別展を開催した。その際は、1階の朝鮮室で展示が行われた。今回は、儀軌の内容を観覧客により効果的に伝えるために儀軌専用の展示室を設けた。

儀軌が漢字で記録されているため、読みにくいという点とショーケースの中に入っていてよく見えないという点を考慮し、「デジタル本」が用意された。子供たちにもわかりやすいように、絵や映像も活用している。

「図説アーカイブ」では、3800点をデジタルで再現した。観覧客はスクリーンでテーマをタッチすると、図説の絵や説明を見ることができる。

jihlee08@korea.kr