ハングルを素材にして製作した韓国産のゲームが「ハングルの日」の10月9日、世界最高権威のインディーゲーム公募展で1等を獲得した。韓国ソウル市所在のチーム・アレックス(Team Arex)が製作した「暗中摸索(Groping in the dark)」が、米国カリフォルニア州カルバーシティにあるソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント本社で開催されたインディーケイド(IndieCade)・フェスティバル(インディゲームの国際フェスティバル)で最高賞に当たる「審査委員大賞」を受賞した。(左写真:「暗中摸索」ゲームの一場面)
このゲームは、チーム・アレックス所属のソ・アラム氏とリュ・サンウク氏が製作した。ハングルがゲームのストーリーのひもを解いていく内容である。誘拐された少女が、自分を拉致したものから抜け出すための試みをハングルの組み合わせで解いていくという内容だ。
ゲームには、ほぼハングルの文章だけが出てくる。(英文版は下段に英語字幕が加えられる。) ゲーマーはハングルの一句、一節を操作し、ストーリーをひも解いていく。
インディーケイド・フェスティバルの主催者側は授賞理由について、「ゲーマーは、『暗中摸索』をしながら神秘的な経験をする」とし、「ビジュアルでない問題で解いていく方式は、ゲームをインタラクティブな詩に変身させた」と説明した。
チーム・アレックスの開発者はホームページ(www.teamarex.net)で、「文字をイメージで作って、イメージの意味に変換することがゲームの目標の一つだった」として「私たちは、ゲームが表現の手段になる新しい道を探険することを望んだ」と述べた。
「ゲーム界のサンダンス映画祭(アメリカの映画祭)」と呼ばれるインディーケイド・フェスティバルは、インディーゲーム・フェスティバル(IGF)とともに世界最高権威と認められるインディーゲームのイベントだ。アジアゲームが最高賞を受賞するは今回が初めてである。今年は350以上の作品が出品され、最終本戦には32作品が残った。
(翻訳Korea.net Mihoko W.)