江華島の東幕海辺から眺めた日没。
[金浦・江華=シャルル・オデゥアン]
[写真=シャルル・オデゥアン]
日が長くなってきた今日このごろ。ソウルから1時間で行ける静かな場所を紹介しようと思う。
金浦(キムポ)と江華島(カンファド)を訪れた。
エギボン展望台から眺めた北朝鮮の開豊郡の全景=京畿道・金浦市
エギボン平和生態公園
金浦(キンポ)エギボン平和生態公園を訪れた。金浦は空港が有名だが、北朝鮮の開城市と境界を成す場所でもある。
展示館では、金浦の歴史が一目でわかる。高麗(コリョ)の昔の首都だった開城(ケソン)歴史遺跡地区には満月台などの遺跡がある。バーチャルリアリティー列車に乗って観覧した。
展望台から北朝鮮の開豊郡までわずか1.4キロ。山で農業をしながら生きていく人々の姿も目に入る。
船1隻すらも自由に行き来できないため、まさに平和そのものだった。
エギボン平和生態公園は民間人の出入りが統制されている。入場するためには、身分確認が必要。インターネットでの事前予約が可能で、入場料は3000ウォン。
伝燈寺で記念撮影を行う人々=仁川市・江華
伝燈寺
金浦(キムポ)と江華島(カンファド)を繋ぐ江華海峡を渡り、伝燈寺(チョンドゥンサ)に向かった。
伝燈寺は、現存する寺院のうち最も古く、建設されたのは三国時代に仏教が入ってきてからだ。
三浪城(サムランソン)の南門は、三浪城とも呼ばれる。檀君(タングン)の3人の息子が築いたという意味だ。1866年、朝鮮軍が江華島に侵攻したフランス軍を退けた場所でもある。
樹齢数百年はある木々の間を歩き、伝燈寺をゆっくりと見て回った。
城郭に沿って続く散策路から見下ろすと、江華海峡が見える。
花紋席売り場
韓国の伝統工芸、花紋席
花紋席は、莞草(ワンゴル)を利用して模様を入れた「ござ」だ。夏には涼しく、冬には暖かい。
刺しゅうの柄は花柄が多いが、その他にも龍やオシドリ、蝶など、実に様々だ。
ここでは、花紋席づくりを体験できる。花紋席を継承し研究するパク・ユンファンは、「江華島の強い海風に吹かれて育ったワンゴルは丈夫です。60万回以上の手作業で作り上げるので、どうしても値段は高くなってしまいます」と話した。
江華邑の風物市場では様々なデザインの花紋席が売られていた。
江華島の東幕海辺でカモメの群れが一人の男性が取り出したセウカンを食べるために集まっている
東幕海辺
海と空が接する東幕海辺。干潟が地平線まで広がり、遠くかすかに島々が見える。水が引けば歩いて渡れるようだ。
砂浜を歩いていた人たちがセウカン(エビせん)を頭の上に挙げると、カモメの群れがギャーギャーと鳴きながら集まってきた。カモメ一匹がエビせんを素早く奪い取って飛んで行った。その後を追って数十羽のカモメが、羽をばたばたさせながら飛んできた。
夕暮れ時の、海に映った赤い空はとても美しかった。
海へ行ったら必ず食べなければならない貝焼き。
この記事は、韓国在住の外国人が、地域文化の体験プログラムに参加した後に書いたもの。プログラムの詳細や参加の申し込みは、ホームページ(sensesofkculture.kr )まで。
caudouin@korea.kr