おうちで楽しむK-フード=栗原みほ撮影
[神戸=栗原みほ (日本)]
[動画=栗原みほ]
今年1月6日、Korea.netにこういう記事が掲載された。
「世界に広がるKフード 初めて輸出額100億ドル超 」
https://japanese.korea.net/NewsFocus/Business/view?articleId=209093
韓国の農林畜産食品部と海洋水産部は、去年の農水産物と食品の輸出額が前年より15.1%多い113億6000万ドル(約1兆3160億円)を達成したと発表した。
Kフード史上初の輸出額100億ドル越の快挙!この数字からも空前の韓流ブームからも今、韓国が世界中の人々の関心を集めているということがわかる。
国際市場で脚光をあびているK-コンテンツ。Kフードもまた、韓国ドラマやK-POPなどの韓流の人気に加え、絶対外せないジャンルとして確立している。
鶴橋商店街で販売されているキムチ
農林畜産食品部によると、キムチの輸出額は前年比10.7%増加の1億5990万ドル(約69億円)と、過去最高となった。 ここ5年間キムチの輸出は年平均18%ずつ増加していて、輸出する国も2011年の61カ国から10年間で89カ国に増えてる。日本、米国、欧州連合(EU)、英国で特に人気があるそうだ。
Korea.netでもキムチに関する記事は多い。
「去年のキムチ輸出が過去最高 貿易収支は12年ぶりの黒字」
https://japanese.korea.net/NewsFocus/Business/view?articleId=209184&pageIndex=1
「世界の人々が語るキムチ」
https://japanese.korea.net/NewsFocus/Culture/view?articleId=198961&pageIndex=1
また、新型コロナウイルスの感染拡大で健康を気遣う人々が増え、健康食に関心が集まっていることから、高麗人参の輸出も増加傾向にある。
日常で買える身近なKフード。インスタントラーメンやのり、マンドゥ、お菓子など=栗原みほ撮影
Kフードがこんなにも脚光を浴びる理由は何だろうか?韓国好きの私なりに考えてみた。
① Kフードが身近に手に入る:普通のスーパーでも取り扱いが増えている
② SNS時代ならではの拡散力:インスタグラムやTikTokの検索ワードで韓国料理などKフードは常に上位にランクしている。何より大好きなK-POPアイドルが食べているから!
③ Netflixの普及で韓国ドラマ人気再燃:ドラマの中には、必ずと言っても良いほど食事するシーンが出てくる。見ていて食べたくなるのは当然。
④ 種類が豊富:「韓国料理は辛い!」それだけではなく、全く辛くないものもたくさんある。韓国のスイーツもすごい。また、インスタントラーメンなど比較的安くお試し感覚で買える。
おうち時間を余儀なくされる「ステイホーム」がKフードのブームを呼んだと言っても過言ではないだろう。「渡韓ごっこ」が流行っているように、韓国の人気は上がっているのに渡韓できないフラストレーションを韓国料理など、「韓国」に触れることによって発散する。SNSを見て真似をする。また、自分が楽しんだ様子をSNSに投稿する。
その相乗効果ともいえる好循環のループにKフードが受け入れられたのだろう。
ごくごく普通のスーパーで買ったKフードで簡単アレンジ韓国料理を作ってみた!
韓国に興味はそれほどないが、韓国料理は大好きという友人もいる。最近、韓国スーパーが続々オープンしているし、キムチだけは昔から良く買うという声も良く聞く。それぞれの大好きな韓国がある。Kフードは韓国が生んだ、人々を笑顔にする最高のツールなのではないだろうか?韓国食材を買って韓国料理を食べる。旅する時のようなちょっとしたワクワク感を味わえる。これからもこの魅力にハマってしまう人は増え続けるのではないだろうか。
日本のスーパーで販売されている韓国即席ラーメン=栗原みほ撮影
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr