東大邱駅前に設置されているチメクフェスティバルのオブジェ
[東京=小澤容志子(日本)]
[写真=小澤容志子]
日本でも多くの地域で3年ぶりに夏祭りの開催決定がニュースになっていますが、KOREA.net7月5日の記事でも紹介されていました3年ぶりに再開された「大邱チメクフェスティバル」!
私が初めて「大邱チメクフェスティバル」を知ったのは2015年。行きたいと思いながらもフェスティバルの日程と渡韓が合わずに行けなかったのですが、2018年と2019年は連続で参加、今年は大邱の友達が現地から繋いでくれるというので韓国チキンと韓国ビールを準備し少しの時間だけリモート参加。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中断されて以来、3年ぶりの開催となった今年の「大邱チメクフェスティバル」には若者に人気のラッパーや、チメクフェスティバルのテーマソングを作った有名マルチタレントのDJ公演があるため、早くから会場を訪れる人の姿が多く、また、医療関係者が招待されていたそうで早い時間から用意されていた席はほぼ満席だったそうです。
友達は知り合いが席を取ってくれていたため座れたそうですが、リモートで繋がれた画面越しに見ると席を探すためか、公演を楽しんでいるためか、スタンディングしているたくさんの人の姿が確認できました。今年の会場も大盛り上がり。画面越しにも熱気が伝わってきます!今すぐに飛んで行きたい!!
大邱チメクフェスティバルを楽しむ人たち
そんな気分になりましたから、皆様にも気分を盛り上げていただけるよう私が参加した2018年と2019年の思い出を交えて「大邱チメクフェスティバル」について紹介させていただきます。
まず、なぜ大邱で「チメクフェスティバル」なのでしょうか?
以前大邱市役所観光課の方に伺った話では、大邱を含む地方は鶏が多い地域であったため韓国の有名チキンブランドは大邱発祥のところが多く、暑い夏と言えばビール、また、韓国と言えば「チキン+メクチュ=チメク」が有名なので暑さを楽しめるイベントにするため「チメクフェスティバル」が始まったそうです。
2013年からスタートしたチメクフェスティバル。2014年の第2回は62万人、2015年の第3回は88万人が参加したそうです。また、2015年の第3回からは専門性のある祭りの準備のために主催団体(社)韓国チメク産業協会(当時(社)大邱チメク産業協会)を発足し、より専門性のある大邱チメクフェスティバルを作るために努力し始めました。
チメクフェスティバルで食べたチキンとビール
2016年の第4回からは食品衛生法規制改革を通じて、全国初の祭りの現場で生ビールを販売し始めたことも関係してか、参加者100万人を超え、大邱を代表する祭りとして位置づけられました。以降3年連続で参加者100万人を超え、2018年には韓国の文化体育観光部が指定する「文化観光祭り」に選定されました。
大邱は盆地のため夏の気温が他の地域よりも高く、暑すぎる大邱の気候をアフリカとかけて「テグ+アフリカ=テプリカ」とも呼ばれています。
大邱の暑さを表現したモニュメント
上の写真は私がチメクフェスティバル初参加の2018年、大邱の中心地にある現代百貨店の前で撮影したテプリカを現したモニュメントです。 日本でも夏のビアガーデンが人気なように、暑い時に屋外で飲む冷たいビールは最高ですよね? 日本より湿度が低い大邱(韓国)は、気温が高くても屋外で飲む冷たいビールが日本以上に美味しいのです。
初めて参加した際は勝手がわからず、あまり冷たくないビールを買ってしまっても仕方なく飲んでいたのですが、だんだんと慣れてくるとビールを買うときに冷たいかを確認する余裕、周りの盛り上がりを見たりゲームも楽しむ余裕ができました。
チメクフェスティバルの様子
会場周辺や会場は暑さ対策がしてあり、ビール以外の飲み物とチキン以外の食べ物もありますからビールやアルコールが飲めない人、チキンが苦手な人も十分楽しめると思います。サクサクの美味しいチキンに冷たいビール+楽しいイベント。韓国とビールとチキンと楽しいイベントが好きなら、きっと一人参加でも楽しめるはずです
次は皆さんも一緒に「大邱チメクフェスティバル」を楽しんでみませんか?
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr