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2018.08.23

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ファッションデザイナー李相奉さんの漫画ファッションショー・フィナーレ=15日、京畿道・富川、韓国漫画映像振興院

ファッションデザイナー李相奉さんの漫画ファッションショー・フィナーレ=15日、京畿道・富川、韓国漫画映像振興院



[富川=キム・ウニョン]
[映像=キム・ウニョン]

ハングル、無窮花(ムクゲ)などの韓国伝統文化コンテンツとファッションを融合し、韓国の美を全世界に知らせてきたファッションデザイナー李相奉(イ・サンボン)さん。15日、京畿道(キョンギド)の富川(ブチョン)で開かれた「第21回富川国際漫画祝祭」開幕式で漫画を題材にした衣装を公開した。

漫画ファッションショーには、韓国漫画映像振興院の安鐘哲(アン・ジョンチョル)院長と漫画家李賢世(イ・ヒョンセ)さん、市民4千人が参加した。

当ショーは、マジシャンが漫画キャラクターを現実世界に呼び出すことから始まる。李さんは漫画を題材にした衣装を初めて披露する。ファッション学科の大学生と海外コスプレイヤーも舞台を飾る。



コリアネットは、漫画ファッションショーの衣装を製作した李さんにインタビューした。

- 漫画を素材にしたファッションショーは初めてだと聞いたが、そのきっかけは。
世界の人々にファッションを分かりやすく伝える方法を工夫してきた。ある日、子供の頃、読んだ漫画をふと思い出した。ファッションと漫画は、日常生活を表現するという共通点がある。他分野と融合しやすい「ファッション」と無限な想像力を持つ「漫画」。この2つの分野が融合すれば、どのようなシナジー効果が生まれるか気になった。

- 今まで進行してきたファッションショーとは、異なる点があるか。
今までは、豪華なドレスやイメージに注力してきたショーだった。今回は、漫画のように、皆に親しみやすくて共感できる衣装を披露する。

- 当ショーのテーマは。
私たちは、人生の大部分を、前を向いて生きている。後ろや影などを考える余裕がない。だが、後ろと影も「別の自分」なのだ。人生を振り返ってみようという意味でテーマを「影の夢」にした。

- 当ショーで披露する衣装について。
漫画は、黒白からカラーに進化してきた。当ショーでは、70着の衣装を無色から有色まで披露する。現代人の日常生活を表す衣装もお見せする。テーマのように、前後ろ逆に着こなしたり、ひっくり返して着こなす衣装も用意されている。

- 参考にした韓国作品は。
漫画家ジュ・ホミンさんの作品「神と一緒に」を参考にした。現世と冥界を行き来するキャラクターの衣装は、興味深かった。漫画だからこそ実現できると思う。共演する全国大学生ファッション連合会の大学生には、ファッション王になってほしいとの意味で漫画家キアン84さんの作品「ファッション王」を推薦した。

- 当ショーを通じて伝えたいメッセジーは。
漫画をファッションや舞踊・音楽などの他の芸術分野と融合し、漫画が持つ力「想像力」を無限に表現したい。ショーを見た方々に夢と情熱が伝わればと思う。ショーを通じて新たな領域に挑戦したいというインスピレーションや刺激を与えられれば幸いだ。

- 今後の計画は。
当ショーに披露する衣装をグレードアップさせて、来年米ニューヨークで改めて披露する予定だ。全世界の人々が共感できる衣装を作りたい。また、韓国伝統に未来的な要素を入れた衣装も作りたい。

eykim86@korea.kr