ひと

2020.05.11

世界に広がっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ19)。韓国政府や韓国国民がこれまで助け合い、寄り添い合ってコロナ19を乗り越えようとするエピソードを描いた動画「韓国は不思議な国?」がネットで話題となっている。その不思議な国で活動している不思議な人々。彼らの不思議な話に耳を傾けてみよう。


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インタビューに応じる陳木嘉さん=24日、ソウル


中国人の陳木嘉(チェン・ムジア)さんは、韓国でコロナ19の治療を受け、完治した。5年間、韓国で韓中貿易に関する仕事をしていたが。3月24日、仁川国際空港でコロナ19感染が確認され、京畿道の坡州にある治療センターに入った。

陳さんは、韓国政府が提供する治療を受け、4月5日に退院し、韓国の医療従事者に感謝の気持ちを込めた手紙と、寄付金として120万ウォンを渡した。16日には会社名義で1千万ウォンを大韓赤十字社に渡した。


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政府から支援される生活必需品を紹介する陳木嘉さん=24日、ソウル、


感染が確認されてとても怖かったし、一人で治療センターに入ることに不安を感じたと話した。だが、その不安を無くしてくれたのが、韓国の医療従事者だった。中国語ができる人がいて、治療センターでの生活に問題なかった。

陳さんは、医療従事者について「些細なことでも気遣ってくれた」とし、「心配ない、大丈夫だからと言って勇気をくれた」と話した。また、「全世界がコロナ19の影響で苦しんでいる」とし、「助け合わなければならない」と協力の重要性に共感した。

治療センターに寄付金を渡したことについて「韓国で受けた検査・治療費や食費は全て無料だった」とし、「それに当たる費用だと考えてほしい。力になりたい」と述べた。「たくさんのメディアから注目されるなんて思いもしなかった」と言いながら、笑った。

今後の目標として「韓中両国を行き来しながら、両国の国民の役に立ちたい」と述べた。

xuaiy@korea.kr