韓中両国は16日午後2時、キョンギ(京畿)道パジュ(坡州)市チョクソン(積城)面の陸軍第25師団に設置された「中国軍戦死者遺体臨時安置所」で、昨年発掘された中国軍戦死者の遺体68体の入棺式を執り行った。
この日、入棺式が執り行われた遺体は、京畿道の坡州市やヨンチョン(漣川)郡など、朝鮮戦争の激戦地で2014年に発掘されたものだ。韓国政府は、昨年3月にも京畿道坡州市に安葬されていた中国軍戦死者の遺体437体を中国側に引き渡している。
16日に京畿道坡州市の陸軍第第25師団で執り行われた中国軍戦死者の遺体入棺式で、駐韓中国大使館国防務官の杜农一所長が、中国軍戦死者に哀悼の意を捧げている。右は韓国国防省のムン・サンギュン軍備統制次長
16日に執り行われた朝鮮戦争中国軍戦死者遺体入棺式で、中国軍関係者らが花を手向け黙祷を捧げている
この日の入棺式は、駐韓中国大使館国防務官の杜衣一(Du Nong Yi)所長や国防省のムン・サンギュン軍備統制次長ら、両国の関係者が出席するなかで執り行われた。杜衣一所長は、「中国軍戦死者の遺体を発掘し、計画通りに入棺式を執り行ってくださった韓国政府の取り組みと配慮に感謝したい」と述べた。
16日午後に京畿道坡州市積城面の中国軍戦死者遺体臨時安置所で執り行われた入棺式で、国防省遺体発掘鑑識団員らが中国軍戦死者の遺体を入棺している
中国軍戦死者の遺体は、20日に仁川空港で行われる韓中合同の「遺体引渡式」の後、中国側に引き渡される予定だ。これらの遺体は、中国遼寧省瀋陽の抗美援朝烈士稜園に埋葬される予定だ。
記事:コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者
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16日、駐韓中国大使館国防務官の杜农一所長(中央)と韓国国防省のムン・サンギュン軍備統制次長(前列左)が、中国軍戦死者遺体入棺式が行われる式場に向かっている
駐韓中国大使館国防務官の杜农一所長に遺体引渡しの段取りについて説明する国防省遺骨発掘鑑識団の関係者