
今年3月、テヘランで行われた韓国とイラン政府の医療機関進出の交渉
海外に進出する韓国の医療機関が年々増えている。
韓国保健福祉部の発表した「2015年医療機関の海外進出の状況分析」によると、昨年までの韓国の医療機関(大型病院、専門病院を含む)の海外進出件数は18カ国141件だ。2014年に比べ16件が増加した。
国別には中国が52件(37%)で最も多く、これに次ぎ米国33件(23%)、カザフスタン9件(6%)、アラブ首長国連邦(以下、UAE)とモンゴルがそれそれ8件(5.6%)の順となっている。その他にも、ベトナムやインドネシアなどにも韓国の医療機関が進出している。

昨年2月、UAEのアブダビで開院したソウル大病院が受託運営するUAE王立病院
分野別には皮膚科や美容外科など美容関連分野54件、漢方22件、歯科18件の順となっている。中国では皮膚科・美容外科など美容関連の医療機関が34件と最も大きな割合を占めており、歯科(5件)や総合健診などが後を次いだ。米国には漢方分野(18件)や歯科分野(10件)が進出している。UAEの場合、ソウル大病院がUAE王立病院を受託運営したり、ソウル聖母病院が健診センターを開院するなど韓国の大型病院が進出している。
保険福祉部は「現在、海外進出を準備している件数は計16カ国51件。今後は進出国もより多様化するだろう」と見通している。
コリアネット ユン・ソジョン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
写真:保健福祉部
arete@korea.kr