朴槿恵(パク・クネ)大統領は韓半島の平和と安定を脅かす北韓の核開発を許さないと再三強調した。朴大統領はイラン訪問に先立ちイランの国営紙と行った書面インタビューで「北韓は核兵器不拡散条約(NPT)から脱退し幾度も核実験を行い、また核保有を憲法で明記しているなどのことからイランとは状況が大きく異なる。イランが核問題を解決した方式を北核問題にそのまま適用するには限界がある」と述べた。
続いて「北韓が追加核実験はもちろん実際の核使用に乗り出すと脅していることを考慮すると、核開発に対する北韓の戦略を変化させずにこの問題を解決するのは難しい。韓国政府は国際社会と緊密に協調し、北韓に核を放棄しなければならないという事実を認識させる」と強調した。

イラン国賓訪問を控えた1日、朴槿恵大統領の書面インタビューを掲載したイラン国営紙「IRAN」の記事
とくにイランの核交渉妥結が北核問題の解決に与える意義に関心を持っており、北韓がいち早く誠意をもって復帰することを期待していると話した。また北韓がイランのように核開発ではなく国際社会との協力でのみ安定と繁栄を果たすことができることを早く認識する必要があり、そのためにイランと緊密に協力していくと強調した。
イランとの経済関係については「イランが国際経済体制に復帰したことで、両国の経済協力も早期に制裁以前の水準に回復するものと期待している。その課程でこれまで両国が築き上げた信頼を基に緊密に協力していきたい」とも話した。
また「韓国はイランの原油を輸入し、イランは韓国の産業用原副材料を輸入するのが現在の交易構造だが、今後両国の交易品目を多角化する余地も大きい。イランの教育に対する熱意と科学技術の水準を考慮すると、情報通信技術(ICT)・保健医療・エネルギー新産業などの高付加価値新産業分野においても相互協力のシナジーを出せるはずだ」と述べた。
朴大統領は「現在イランでは経済再建に向けて石油・ガス生産のためのプロジェクトだけでなく、インフラ・精油プラント・ガス複合発電などのインフラ全般において様々なプロジェクトを推進していると伺っている。韓国企業はここ30年間、多様なエネルギーインフラ運営技術と経験を蓄積してきたが、イランの資源開発はもちろんエネルギーインフラプロジェクトへの投資にも興味を持っている」と話した。
コリアネット ウィ・テックァン記者
翻訳:イム・ユジン
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