政策

2016.11.15

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11日の午前11時、韓国戦争に参戦した国連軍の戦没将兵2,300人が眠る釜山国連記念公園で彼らの尊い犠牲を尊ぶ「ターン・トゥワード・釜山」の式典が行われている

11日の午前11時、韓国戦争に参戦した国連軍の戦没将兵2,300人が眠る釜山国連記念公園で彼らの尊い犠牲を尊ぶ「ターン・トゥワード・釜山」の式典が行われている



11月11日の午前11時、釜山(プサン)国連記念公園で1,000人余りの人々が1分間黙祷を捧げた。

韓国戦争(=朝鮮戦争)に参戦した国連軍へのグローバル追悼式「ターン・トゥワード・釜山(Turn Toward Busan)」には米国・カナダ・トルコ・豪州・フィリピン・タイ・オランダ・コロンビア・ギリシャ・エチオピア・ベルギー・フランス・スウェーデンの13カ国の国連軍参戦兵士とその家族93人が参加した。

「釜山に向かって、一つになる瞬間(Moment to Be One, Turn Toward Busan)」とのテーマで開かれたこの日の式典で、国境を越えて「一つ(one)」になった参戦兵士とその家族は釜山に向かって祈りを捧げた。

11日に釜山国連記念公園で開催された韓国戦争国連軍参戦兵士のグローバル追悼式「ターン・トゥワード・釜山」で13カ国の国連軍参戦兵士とその家族93人を含め1,000人以上の参加者らが1分間黙祷している

11日に釜山国連記念公園で開催された韓国戦争国連軍参戦兵士のグローバル追悼式「ターン・トゥワード・釜山」で13カ国の国連軍参戦兵士とその家族93人を含め1,000人以上の参加者らが1分間黙祷している



中には16歳のとき、カナダ陸軍として韓国戦争に参戦したヴィンセント・コートニー(82)さんもいた。彼は「『ターン・トゥワード・釜山』が韓国だけでなく米国など世界で民主主義と平和を守るための記念式典として位置づけられたことを嬉しく思う。人類の平和という尊い理想を守り、誇り高く命を捧げた数多くの犠牲者と共に国連軍参戦兵士も覚えていてほしい」と話した。

「ターン・トゥワード・釜山」のイベントを初めて提案したのもこのコートニーさんだ。彼は2007年、世界唯一の国連軍墓地である釜山国連記念公園に向かって黙祷を捧げることを提案した。彼は「忘れられつつある韓国戦争の意義を蘇らせ、戦友たちの犠牲を忘れないために提案したもので、今回は妻と一緒に参加した」と話す。

2008年から韓国政府が主宰するものに格上げされた同イベントは、その後カナダ・米国・英国・豪州などの参戦国も参加を表明し、2014年からは韓国戦争に参戦した21カ国で韓国時間の毎年11月11日午前11時、一斉に1分間黙祷をし追悼式を行うグローバルイベントへと発展した。

「ターン・トゥワード・釜山」イベントを提案したカナダの参戦兵士、ヴィンセント・コートニーさん

「ターン・トゥワード・釜山」イベントを提案したカナダの参戦兵士、ヴィンセント・コートニーさん



これに先立ち10日には公園内の国連軍戦没将兵追悼名碑の前で国連公園に眠る戦没将兵2,300人全員の名前を読み上げその魂を称える「国連参戦兵士ロールコール(roll call)」式典が行われた。

国連記念公園には1951年から1954年にかけて21カ国から参戦した国連軍戦死者1万1千余りの遺骸が葬られたが、以降ベルギー・コロンビア・エチオピア・ギリシャ・ルクセンブルク・フィリピン・タイの7カ国戦死者の遺骸全部とその他の国々の参戦兵士一部の遺骸も母国に移葬された。現在は11カ国2,300人の遺骸が眠っている。

コリアネット ソン・ジエ記者
写真:聯合ニュース、国家保勲処
翻訳:イム・ユジン
jiae5853@korea.kr