政策

2018.10.01

 
非武装地帯に埋設されている地雷の警告標識=コリアネットDB

非武装地帯に埋設されている地雷の警告標識=コリアネットDB



[イ・ギョンミ]

韓国と北朝鮮(南北)は1日から、板門店の共同警備区域(JSA)と江原道(カンウォンド)の鉄原(チョルウォン)の非武装地帯(DMZ)の一部に埋設された地雷の撤去作業を開始した。先月北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で行われた今年3度目の南北首脳会談で署名した「板門店宣言履行のための軍事分野合意書(9・19軍事合意)」の実質的な履行に向けた最初の措置。

国防部は1日、JSA非武装化措置の第一番目の段階である地雷撤去作業について「9・19軍事合意により、南北がそれぞれ10月1日から20日間行う」と発表した。

また、南北共同の遺骨収集に向けた鉄原地域DMZ内の「矢じり高地」での地雷撤去作業も始まり、11月30日まで行われる。矢じり高地地域は、韓国戦争(1950~53年)で激戦地となった場所で、地雷撤去後に犠牲者の遺骨発掘作業が行われる予定。韓国軍戦死者の遺骨約200柱、参戦した国連軍戦死者の遺骨約300柱が埋まっているとみられている。

国防部は「地雷撤去作業を出発点とし、9・19軍事合意が正常に進むよう相互に努力していく」とのコメントを発表した。