新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ19)が世界中に広がっており、米デジタルメディアのVoxメディアが10日、韓国のコロナ19対策を分析した動画「韓国のコロナ19対策から学ぶこと」をユーチューブで公開した。
動画は、韓国が2015年の中東呼吸器症候群(MERS)感染事例から診断検査と予防措置の必要性を痛感し、それを踏まえコロナ19対策を立てたと紹介している。
また、30人の感染者が確認され、韓国政府とバイオテック企業が協力し、診断キットを製作したことに注目した。感染者や感染の疑いのある人の動きを全て追跡し、検査する「コンタクト・トレーシング」システムを導入し、感染拡大防止に取り組んだと説明した。
Voxメディアが10日、ユーチューブで公開した「韓国のコロナ19対策から学ぶこと」のワンシーン
動画は、感染が広がった場合、感染者のデータや保安映像などを確保するよう法律を改定した韓国の方針にも注目した。
感染者の移動歴を共有することで、プライバシーを侵害するリスクが高いと言われているが、感染症が拡大している状況では、公衆保健を最優先とすると説明した。
また、韓国は数十万人を検査し、コロナ19がどこまで拡大しているか、その現状を把握しやすくなった。国境封鎖という措置もとらず、感染者の増加を止めることができたと報じた。
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