外交部本館=外交部
[キム・ウニョン]
日本の文化庁の文化審議会は28日、2023年の世界文化遺産登録を目指し、佐渡金山遺跡(新潟県)を候補に選定した。これを受け、韓国の外交部の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は「非常に嘆かわしく、直ちに撤回を求める」というコメントを出した。
コメントでは、2015年の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」についても言及。展示施設を巡り「韓半島などから連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた人々についての日本の説明が不十分だ」として、今年7月に世界遺産委員会で「強い遺憾を示し、改善を求める」という決議が採択された。
だが、「日本は自ら約束した措置を履行していない」とし、「この状況でまた別の強制労働被害の現場を世界遺産に登録しようとしている」と批判した。
また、「強制労働被害の現場という十分な説明がないまま、世界遺産に登録されないよう、ユネスコなどの国際社会とともに断固として対応する」と強調した。
佐渡金山遺跡の風景=日本・新潟、佐渡金山、佐渡島の金山公式ホームページ
佐渡金山遺跡は、西三川砂金山、相川金銀山、鶴子銀山からなる。第2次世界大戦当時、銅、鉄、亜鉛など戦争物資を確保する鉱山として主に活用された。約1200人の韓半島出身の労働者が動員されたという。
文化審議会は来年2月1日までに推薦書を提出する必要がある。現在、推薦の是非を検討しているという。
外交部の堅種皓(キョン・ジョンホ)公共文化外交局長は同日、在韓日本大使館の中條一夫・公報文化院長を呼び抗議した。
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