[キム・ヘリン]
[写真＝聯合ニュース]

ウルグアイを公式訪問中の韓悳洙（ハン・ドクス）国務総理が１２日（現地時間）、ウルグアイのルイス・アルベルト・ラカジェ・ポウ大統領と会談し、経済・通商の協力策について議論した。

韓総理はこの日の午後、モンテビデオの大統領宮でラカジェ大統領と会談した後、外交部の別館であるサントス宮で、産業エネルギー鉱業相などと面会し、「韓国・ウルグアイ両国関係」「経済通商協力」「国際舞台協力」などについて議論した。外交部が伝えた。

ラカジェ大統領との会談で韓総理は、「ウルグアイと韓国は、それぞれ中南米とアジアの代表的な民主国家であり、開放経済を求める国家として、実質的な協力を拡大してきた」とし、「韓国・南米共同市場（MERCOSUR）貿易協定の交渉進展に向けたラカジェ大統領の関心と支持を要請する」と強調した。

MERCOSUR（メルコスール）は、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ、ウルグアイの４カ国が発足した関税同盟。総人口が中南米全体の４５％にあたる２億９５００万人で、去年の国内総生産（ＧＤＰ）は中南米全体の６２％の３兆４０００億ドルに達する。ウルグアイは今年の下半期のMERCOSUR議長国を務めており、韓国・MERCOSUR貿易協定の調整国である。

韓総理の訪問を契機に、韓国とウルグアイは「水産科学協力了解覚書（ＭＯＵ）」を締結した。水産養殖や水産資源の管理、水産物の加工・衛星及び安全、海洋環境などの分野における協力活動などが主な内容。

ウルグアイの訪問前、韓総理は１１日（現地時間）、チリでガブリエル・ボリッチ・フォント大統領チリ大統領と会談し、鉱物協力ＭＯＵを締結した。韓総理は「米国のインフレーション抑制法（ＩＲＡ）への対応に役立つ」とし、「鉱物協力は経済安保において非常に重要」と強調した。

チリは、戦略鉱物であるリチウム埋蔵量で世界１位であり、生産量は世界２位。韓国鉱害鉱業公団とチリ鉱物公社が署名した鉱業協力ＭＯＵには、両国がリチウムなどの鉱物を共同で探査・開発するプロジェクトや製錬所現代化などに関する共同研究開発を推進する内容が盛り込まれている。

韓総理は今回の会談で、両国の関係を従来の「包括的協力パートナー関係」から、１８年ぶりに「戦略的パートナー関係」へと格上げすることで合意し、両国間自由貿易協定（ＦＴＡ）改善交渉も今年中に再開することにした。


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