色がきれいで、おいしくて、大粒であるのが特徴の韓国産イチゴ品種「ソルヒャン」を海外でも味わえるようになった。
大粒でおいしい韓国産イチゴ「ソルヒャン」
農村振興庁はこのほど、イチゴ「ソルヒャン」を船便で香港に試験的に輸出することに成功した。
船便による輸出は、輸送費を抑えながらも大量に輸出できる利点があるが、1日以内に出荷可能な航空輸出に比べて3~10日ほど時間が長くかかるという問題があり、鮮度が落ちやすく、痛みやすく腐りやすいイチゴの輸出には適していないとされていた。
この問題を克服しようと開発したのが二酸化炭素処理技術。70%程度熟したイチゴを輸出用密閉容器に入れた後、二酸化炭素ガスを25~30%の濃度で注入した。この状態を3時間維持したところ、イチゴの鮮度保持期間が大きく伸びたことが確認された。
昨年12月、このような処理を経たイチゴを船便で香港に輸出したところ、イチゴは10日間傷むことなく、商品価値を維持した。
関係者が船便で香港に到着した韓国産イチゴ「ソルヒャン」の鮮度を確認している
二酸化炭素処理技術により鮮度を維持したイチゴ「ソルヒャン」が香港のあるスーパーで販売されている
現地に着いたイチゴは、収穫直後より堅さが増し、傷みも減少した。また、腐敗や傷みが少なく、さらに2日間、商品価値が維持されることを確認した。
農村振興庁の関係者は、「最近、韓国産イチゴは香港、シンガポール、マレーシア、タイなど東南アジアへの輸出が拡大し、2012年には2427万ドルだったのが2013年には2980万8000ドルへと、約23%増加した。今回の香港への船便による輸出をきっかけに、今後、コスト削減を実現するとともに、韓国産イチゴの安定供給と鮮度の維持が可能となり、香港だけでなく、中国への輸出拡大も可能になると思われる」と話す。
コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:農村振興庁
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