韓国で暮らす現代人は、どんなモノも 1キロ圏内から配達サービスで手に入れることができる
午前7時、平凡さんは目を覚ますやいなや玄関に向かう。ドアの前には新聞とヨーグルトが置かれている。ヨーグルトを一口飲み、新聞の主要ヘッドラインを確める。午前8時、会社に到着した平凡さんは、お決まりのように近くのコーヒー専門店でサンドイッチとコーヒー1杯を注文して職場に戻る。一日の業務計画を立てているときに注文した朝食が届く。午前の業務が終わると、昼休みを利用してオンライン・マーケットのサイトにアクセスする。飲み水や調味料から、果物や肉、魚といった新鮮度を維持する必要のある食品まで必要なモノを注文し、退勤する7時頃に配達時間を指定する。重いモノを持って移動する必要はない。
午後、仕事をしていたら、あるモノを提携会社に急いで送らなければならなくなった。普段から契約を結んでいるクイックサービス業者に連絡したら、わずか10分で配達員がオートバイに乗ってやって来た。モノを渡してから30分ほど後に提携会社から受け取ったという連絡が来た。
今日は親しい友人が事業を開業する日だ。韓国では知人が開業するとき、お祝いに花か鉢植えを贈るのが一般的だ。職場の近くの花屋に電話をかけ、場所と鉢植えに添えるお祝いのメッセージを伝え、配達を依頼した。
帰宅途中、家の近くのクリーニング屋に寄って訪問を依頼する。しばらくすると、クリーニング屋の従業員が家にやって来た。ドライクリーニングするものを引き渡し、明日のこの時間に受け取ることを約束する。
さあ夕食の時間だ。料理するのは面倒で、外食はもっと面倒だ。そこで、スマートフォンのアプリで出前をとることにした。アプリを見ると、食べたい料理ばかりだ。ピザ、チキン、中華料理、豚足というメニューの中から悩んだ末、フライドとヤンニョムのチキンセットとビール1本を注文する。30分も経たないうちにほかほかのチキンが届いた。チキンを食べた後、消化も兼ねて家の近くの公園を一回りすることにした。
散歩の途中、近所の知り合いに会った。立ち話も何なので、近くのベンチに座って電話をかける。「今公園のベンチにいるんですけど、カフェラテ2つお願いします」と注文すると、10分も経たないうちに従業員がオートバイで届けてくれた。平凡さんと知り合いは、温かいコーヒーを飲みながら愉快におしゃべりを続けた。
大手スーパーでは、ピザやチキンなどを指定した時間に受け取れるサービスを提供している
ジャージャー麺は、韓国で最も人気のある出前メニューの一つだ。写真は、美味しそうに笑顔でジャージャー麺を食べる子どもたち