「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の接写部門で金賞を受賞したイタリアのグリエルモ・チチェルキアさんの作品
赤いストライプに白玉模様のエビが姿を現す。
岩々の間に虹色の魚が悠々と泳ぐ。
これらは「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」で入賞した作品の一部である。
最近、独島(トクト)の多様な水中生物と生態資料が把握できる写真と動画が次々と公開され注目を浴びている。
鬱陵郡(ウルルンぐん)が13日から15日までの3日間にかけて開催した「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」では、世界水中連盟(CMAS)加盟国の水中写真作家30人を含め12カ国・60人以上の参加者からの作品が出展された。
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」 広角部門の金賞受賞者キム・ギジュンさんの作品
写真展の参加者らは独島近海の海女岩、独立門岩、象岩と鬱陵島近くの水鳥岩、孔岩、観音双窟などで撮影を行った。彼らは広角、広角(ダイバー)、魚、接写の4部門で実力を競いながら韓国最東端の海の美しさをレンズに収めた。国際部と国内部に分けられた同写真展では、合計8点の作品が入賞作として選ばれた。
慶尚北道(キョンサンブクト)のイ・ガンチャン独島政策管は「世界的な水中フォトグラファーたちが鬱陵島と独島の秘境を直接撮影したのは大きな成果。今大会をドキュメンタリーにして海外向けの広報でも積極的に活用し、国内での巡回展示も行う予定」とこれからの計画を明かした。
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」広角(ダイバー)部門の金賞受賞者であるマレーシアのアイズレー・ジェイスン・ポールさんの作品
絶滅危惧種サンゴの韓国最大の群落も独島で発見された。環境部傘下の国立生物資源館は24日、主に清浄海域に分布する絶滅危惧の野生動物2級であるオノミチキサンゴの大規模な群落の写真と動画を公開した。
独島で発見されたオノミチキサンゴ群落は国立生物資源館が今年6月21日から24日にかけて行った「独島生物多様性調査」で確認された。オノミチキサンゴは群体と触手がオレンジ色を帯びている無脊椎動物・サンゴ類の一種で、水深20~30mの岩に付着して生息、南海岸と東海岸の一部地域に分布する。
この群落は独島の西島(ソド)から西に25m離れた岩に自生し、幅5m・高さ3mと単一生息地としては韓国最大となる。これまでは2013年に多島海(タドヘ)海上国立公園地域で発見された幅・高さ1m未満のオノミチキサンゴ群落が最大とされていた。
独島の海から発見された絶滅危惧の野生動物2級のオノミチキサンゴの大型群落
国立生物資源館によるとオノミチキサンゴは移動性のない固着性生物で、今後独島の生態変化を観察するうえで重要な指標として活用できるという。これまで独島ではオノミチキサンゴを含め無脊椎動物2種、タカ・トビなどの鳥類16種、オットセイ・アザラシの哺乳類2種と合計20種の絶滅危惧種が生息した記録が残る。
国立生物資源館のペク・ウンソク館長は「独島が絶滅危惧種をはじめ、多様な自生生物の重要生息地であることが改めて確認できた
」と今回の発見に意義付けをした。
以下のURLで独島での水中調査動画を確認できる。
https://www.youtube.com/watch?v=cN9qyUzfZQA
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:鬱陵郡、国立生物資源館
翻訳:イム・ユジン
arete@korea.kr
独島近くの海で発見された絶滅危惧種2級オノミチキサンゴの韓国最大の群落を調査している様子
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の広角(非ダイバー)部門の金賞受賞者イ・ギサンさんの作品
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の魚部門で金賞を受賞したヤン・チュンホンさんの作品
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の接写部門で金賞を受賞したチョン・ヨンスさんの作品
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の魚部門で金賞を受賞したオランダ出身の作家ブロリエ・ヨシュさんの作品
「2016鬱陵島・独島国際招待水中写真展」の広角(ダイバー)部門の金賞受賞者、チョン・ヘシムさんの作品