朴景利作家の銅像の除幕式に出席した文化体育観光部の都鍾煥長官(右から2番目)=20日、ロシア・サンクトペテルブルク、文化体育観光部
[ソン・ジエ、イ・ギョンミ]
韓国を代表する作家朴景利(パク・ギョンニ)(1926~2008年)の銅像がロシアのサンクトペテルブルク国立大学(サンクト大学)に立てられた。
朴作家は、朝鮮時代末期から日本による植民地時代までかけて、一家の物語りを描いた大河小説「土地」で知られる。
サンクト大学の東洋学部の建物で20日に公開された朴作家の銅像は、本を両手で持っている姿の1メートル35センチの立像。下部には朴作家詩「生」の最後の部分「悲しみも喜びも、どうしてこんなに輝くんだろう」がハングルとロシア語で書かれている。
また「大韓民国を代表する作家、韓半島の南段の統営(トンヨン)で生まれ、82歳で世を去るまで数多くの小説や詩、エッセーを残した。韓国の近・現代史を壮大に描いた大河小説『土地』が代表作である。人生に対する深い省察を基に、人間の尊厳性への揺ぎ無い信頼を描き、優麗で大胆な文体で国家と個人の運命を文学作品に誕生させた」との作家紹介文もロシア語で書かれている。
除幕式の前に公開された銅像=20日、ロシア・サンクトペテルブルク、韓ロ対話
銅像が立てられているサンクト大学は1724年設立されたロシアの名門校。多くのアーティストや学者を輩出した。東洋学部の建物は、1897年から1917年まで韓国人通訳官のキム・ビョンオクが欧州地域では初めて韓国語の講義を行ったところだ。
朴作家の銅像が立てられたのは、韓国とロシアの民官チャンネルである「韓ロ対話」の文化外交事業の一環として2013年から推進された。ロシア作家同盟は2012年に、詩人で小説家のプーシキンの銅像をソウルに立ててほしいと要請し、翌年の11月にソウル中区のロッテホテル前にプーシキンの銅像が立てられた。朴作家の銅像はこれに対して応じたものだ。
ロシアのウラジーミルメジンスキー文化部長官は同日の除幕式で「プーシキンがロシアで愛されるだけに、韓国の国民は朴景利作家を尊敬し、彼女の作品を誇りに思う」とし「(この銅像が)これから韓国とロシア間の文学交流だけでなく、友好関係をさらに深める象徴になることを願う」と述べた。
一方、除幕式には文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官や禹潤根(ウ・ユングン)駐ロシア大使、朴景利作家の娘で土地文化財団の理事長のキム・ヨンジュ氏など50人
あまりが出席した。
jiae5853@korea.kr