社会

2019.07.16

記者会見での映画「主戦場」のミキ・デザキ監督=15日、ソウル、聨合ニュース

映画「主戦場」記者会見でのミキ・デザキ監督=15日、ソウル、聨合ニュース



[ソウル=キム・ウニョン]

「韓日両国において慰安婦問題に関する情報の格差が大きく、それが争いにつながる。両国がお互いに知らなかったことを共有すれば、憎しみも減り、(両国が)生産的な討論が出来るだろう」

日本軍慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」のミキ・デザキ監督が、ソウルで開かれた15日の記者会見で、このように制作意図を語った。

同作品は、韓国・日本・米国における歴史・社会・外交分野での主要人事にインタビューした内容や国家公式文書、様々な記事をもとに、事実を確認する。約30人のインタビュアーは、激しい論戦を繰り広げ、タイトルの通り、戦場という言葉が思い浮かぶ。日系アメリカ人の監督は、第三者の立場として、解決策を模索しようとする。映画は25日から上映。

デザキさんは、記者会見で「性奴隷」や「強制連行」などの慰安婦問題に巡る用語を両国が納得できる範囲で統一すべきだと指摘し、「ここから韓日両国における討論が始まる」と強調した。

また、慰安婦問題について「単なる両国における外交問題ではなく、女性の人権に関わる国際的な問題」として捉え、「この映画を通じて韓日の現状を振り返ってほしい」と語った。

デザキさんは、日本による植民地時代の強制徴用問題についても「本質的に人権に関わる問題」とし、「安倍政権が輸出規制という方法で対応したのは非常に残念だ」と明らかにした。

映画「主戦場」のポスター=株式会社シネマダル

映画「主戦場」のポスター=株式会社シネマダル



eykim86@korea.kr