社会

2019.10.14

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호사카 유지 교수 신간

保坂祐二・世宗大学教授の書籍=キム・シュンジュ撮影


[ユン・ソジョン、キム・ウニョン]


「韓国は日本に対する外交的ネットワークを構築すべきだ」

韓日問題専門家であり、世宗大学教授である保坂祐二氏が「安倍、彼はなぜ韓国を倒そうとするのか」(9月18日出版)というタイトルの本で、このように強調した。

保坂氏は、安倍政権と極右勢力に対する正しい認識と韓日関係問題を解決するために、韓国にとって最も重要なものとして「外交的ネットワーク」を挙げた。

保坂氏は、安倍政権の政策について「(戦争できる)自衛隊にするという内容を柱とする憲法9条を改正し、ヒトラーの独裁(体制)を目指そうとする」と述べた。

また、閣僚会議で集団的自衛権を使えるようにするため、憲法解釈の変更を決定したこと(2014年)や、安全保障関連法案が衆議院本会議で可決されたこと(2015年)、日本で嫌韓ムードが拡散していることなどを挙げ、「ナチス・ドイツが行った典型的な統治手段だ」と主張した。

保坂氏は、アベノミクス失敗や福島原発問題などの安倍政権の失政から日本国民の目をそらすために、安倍政権が韓国を攻撃していると説明した。

また、安倍政権について「ヒトラーがユダヤ人を迫害したように韓半島を犠牲にしようとする」とし、「南北(韓国と北朝鮮)や米朝関係が改善され、日本が孤立してしまうジャパンバッシングを怖がっている」と指摘した。

保坂氏は、日本による植民地時代の強制徴用被害者に対する韓国大法院(最高裁判所)の判決について、法的に正当だと語った。

また、「1965年の韓日基本条約にも日帝強占期が不法であると解釈できる条項がある」とし、韓国が国際法を違反しているという日本政府の主張は、プロパガンダ(特定の思想・意識・行為へ誘導する意図を持った行為)に過ぎないと批判した。

そして、日本の対韓輸出規制が長期化していることについて、「韓国が日本や中国などに頼ったこれまでの関係から脱し、外交多角化を図るべきだ」とし、「他国が韓国と外交関係を結びたいという外交戦略が必要だ」と語った。日本の方針に対応するためには、韓国が日本に対する「外交的ネットワーク」を構築する必要があると強調した。


同書籍は、韓国の主要書店において政治・社会分野で1位にランクイン(9月基準)。現在は5位にランクイン(10月13日基準)。


호사카 유지 교수

保坂祐二・世宗大学教授=ゾン・ハン撮影


arete@korea.kr