[キム・ヨジン、キム・ウニョン]
各地で気温が下がり、冬の気配を感じる日々が続いている。寒さが本格化すると恋しくなる「冬のお菓子」。屋台には行列ができるほど、広く親しまれている。コリアネットの記者5人が安価で庶民的な冬の菓子料理を紹介する。(価格はソウル市を基準とする)
「プンオパン」=キム・ヨジン撮影
1.「プンオパン」:モリナ・エリアス氏(コスタリカ出身)
フナの形をしており、小麦粉の生地を用いた焼きもの。味のバリエーションも豊富だ。小豆あんが一般的だが、白あんやカスタードクリーム、ピザ、カレーなども使う。エリアス氏は2010年、大学の時に初めて食べて以来、大好物になった。特に好きなのはカスタードクリーム味で、「家族や友達が来韓すると、必ず食べさせる」とし、「形がかわいくて印象的だ」とコメントした。2~3個100円。
「オムクコチ」=キム・ヨジン撮影
2.「オムクコチ」:キム・へリン氏(韓国出身)
韓国の屋台定番メニュー。日本でかまぼこや練り物と呼ばれる食べ物(韓国式おでん)を指す。長い串に刺さったオムクを、しょうゆベースのタレにつけて食べる。昆布や干しスケトウダラ、干しエビ、大根、ネギなど様々な素材から出た旨味が絶妙なスープを作り上げている。アツアツのオムクは「寒い日に食べたくなる」とし、「プリっとした歯ごたえがよく、タレのしょっぱさと合う」とコメントした。1個50~100円。
「ケランパン」=iclickart(記事内の写真は著作権法によって保護されているため、無断転載・転用・複製などの二次利用を固く禁じます)
3.「ケランパン」:セラ・オケイリ氏(エジプト出身)
小麦粉の生地に丸ごとの卵を入れて焼いたもので、日本の今川焼に似た形。2012年の冬、初めて食べたケランパンの味は「心と体を温めてくれる優しい味」だった。ほんのり甘じょっぱい味が特徴で、「ふわふわとしっとりとした食感」とコメントした。1個150~200円。
「ホットク」=iclickart(記事内の写真は著作権法によって保護されているため、無断転載・転用・複製などの二次利用を固く禁じます)
4.「ホットク」:アナイス・フォーレ氏(グアテマラ出身)
日本では、コリア・タウンでよく見かけるお菓子。もち米粉で作った生地で黒砂糖をまんじゅうのように包み、多めに油を敷いた鉄板の上で揚げるように焼く。その際、専用の器具で押さえつけ、平たい形に整える。生地に緑茶を練りこんだものなども人気だ。中に入れる具も、定番のはちみつや小豆あんのほか、ナッツ類やチャプチェ(春雨の炒め物)を入れたものある。「グアテマラのお菓子もはちみつを使ったものが多い」とし、「ホットクを食べるとふるさとに帰ってきたような気持になる」とコメントした。1個100~200円。
「焼き芋」=コリアネットDB
5.「焼き芋」:キム・ヨジン氏(韓国出身)
皮ごと焼いた焼き芋は、中はやわらかく濃厚な甘みがある。 特に「大根の水キムチ」や「白菜キムチ」のようなさっぱりしたキムチとの相性が抜群だ。一緒に食べることで焼き芋の甘みがさらに際立つ。数年前までは、冬になると移動式の屋台をよく見かけた。最近ではコンビニやデパートでも買うことができるが、「屋台での焼き芋がたまに懐かしくなる時がある」とコメントした。1個200~300円。
lvzhen@korea.kr