欧州女子サッカーのクラブチームでプレーする最初の韓国人選手が誕生した。
韓国女子サッカー代表のチ・ソヨン選手(22)は、イングランド女子サッカー・プレミアリーグのクラブチーム「チェルシー・レディース(Chelsea Ladies)FC」と2年契約を結んだ。
5日に開かれた入団式で、チ選手(左)が登録名「SO YUN」と背番号「10」が刻まれたチェルシー・レディースFCのユニフォームを掲げ、一緒に入団したDFのエマ・ウィリアムソン(Emma Wilhemsson)選手とポーズをとっている(画像:チェルシー・レディースFC公式ホームページ)
5日に開かれたチェルシー・レディースFCの入団式で、チ選手は登録名「SO YUN(ソヨン)」と背番号「10」が刻まれた同チームのユニフォームを受け取った。チ選手は、最上位8チームで競われるイングランド女子サッカー・プレミアリーグ(WSL)の2014年シーズン(4月~10月)にMFとして出場する。
2006年に弱冠15歳で韓国代表としてデビューしたチ選手は、これまで55試合に出場し、26ゴールを決めた。2010年のFIFA U-20女子ワールドカップでの活躍が認められ、2010年12月になでしこリーグの「INAC神戸レオネッサ」に入団し、なでしこリーグ3連覇に貢献した。昨年12月に行われたチェルシー・レディースFCとのモブキャストカップ国際女子サッカークラブ選手権決勝では、1ゴール1アシストを記録し、優勝と最優秀選手賞(MVP)の栄冠を手にした。
チ選手は、チェルシー入団記者会見で、「今この場にいて言葉にならないほどの幸せを感じている。欧州の舞台でプレーすることがずっと夢だった」と感想を話した。また、「今回の移籍は私の人生における大きな出来事だ。ぜひ自分の夢を叶えるステップにしたい」と話した。
チェルシー・レディースFCの公式ホームページに掲載されたチ選手の写真と入団に関する記事(画像:チェルシー・レディースFC公式ホームページ)
チ選手のイングランド進出は、チェルシー・レディースFCのエマ・ヘイズ監督の強い要望によって実現した。ヘイズ監督は、2012年12月に行われた皇后杯決勝で初めてチ選手のプレーを見て彼女に魅了され、昨年12月にチェルシー・レディースと対戦したときには自らメモを書いてチ選手にラブコールを送った。
ヘイズ監督は、「私は2010年のFIFA U-20女子ワールドカップからチ選手に注目していた。チ選手は特別(special)な選手だ。ボールを持ったときの冷静な判断と決定力が素晴らしい」と大きな期待を示した。また、「もしチ選手がアジアではなくドイツや米国といった女子サッカーの強豪国の選手だったら、間違いなくもっと大きなクラブでプレーしていただろう。彼女がチームの一員になってくれてとても嬉しい」と話した。
コリアネット ソン・ジエ記者
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