スポーツ

2016.06.09

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マーク・リッパート駐韓米国大使が中央日報とのインタビューで韓国のプロ野球を絶賛した。写真は、リッパート大使のインタビューが載った紙面。トゥサン・ベアーズの帽子を被ったリッパート大使とサムスン・ライオンズのユニフォームを着た息子のセジュンくん



野球の起源には諸説があるが、野球を今日のスポーツとして定着させたのは米国だ。1860年代の米国ではすでに選手らが報酬を得ながらプレイするプロ野球が形になりつつあった。20世紀初、米国人宣教師らがこのスポーツを韓国に伝え、韓国人はたちまち魅了された。1982年に韓国にプロ野球が発足して以来、全国の野球場は常に満席だ。昨年は観客動員数が800万人を達成、ケーブルテレビ3局より週に6日、野球中継や解説番組などが放送されている。

野球の本場、米国出身の外交官が韓国の野球に夢中になっている。
マーク・リッパート(Mark Lippert)駐韓米国大使が韓国のプロ野球に対する愛情を惜しみなく表現した。

リッパート大使は「野球場で食べるフライドチキンとビール、聞いただけでもよだれが」と題した8日付の中央日報とのインタビューで自身が韓国プロ野球のファンであることを明かした。彼は流暢な韓国語で「韓国の野球場の雰囲気が大好きだ」と話しながら、とくに好きな要素として野球場で食べるチメク(フライドチキンとビールのこと)と応援文化を挙げた。また「観衆が試合に参加するよう促す仕組みがある。有名な歌の歌詞を変えた選手別の応援歌は素晴らしいアイディアだ」と語る。実際にリッパート大使はインタビュー中にもトゥサンの内野手オ・ジェウォンの応援歌を歌ってみせた。

リッパート大使だけでなく家族も韓国プロ野球のファンだとのこと。自身はトゥサン・ベアーズのファンで息子のセジュンくんはサムスン・ライオンズのファンだという。昨年、トゥサン対サムスンの韓国シリーズに妻と息子はサムスン、自分はトゥサンのユニフォームを着て行ったと話した。好きな選手はトゥサンの内野手のオ・ジェウォンとピッチャーのダスティン・ニッパート(Dustin Nippert)、今年ネクセン・ヒーローズから米大リーグのミネソタ・ツインズに移籍した内野手のパク・ビョンホを挙げた。

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リッパート大使(左から2番目)が自身のツイッターに5月28日に投稿したプロ野球観戦の写真。リッパート大使はトゥサン・ベアーズのユニフォームを着た写真とともに「米大使館の外交官たちと一緒に蚕室(チャムシル)球場でトゥサンとLGの試合を見ている」と書いた



リッパート大使は米大リーグで活躍中の韓国人選手に対する愛情も表現しつつ「韓国人選手らが良い成績を収めており大変嬉しく誇りに思う。韓国と米国は今後互いの野球に対する関心が高まるはず。韓国プロ野球のファンとして、また韓米関係の発展のために勤める者として非常に喜ばしい」と語った。

また、リッパート大使は「米国のスポーツである野球が韓国で独自の文化を開花させた。韓国プロ野球は韓国的な方法で作り上げられた良質なコンテンツ」と高く評価した。この他にも「絶え間なく変化、進化、成長を遂げるのが韓国文化の強み。韓国は異文化との融合に臆することなく固有の色を作り出す」と述べた。

コリアネット チャン・ヨジョン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
icchang@korea.kr