スポーツ

2019.02.13

去年2月、スウェーデンとの試合で得点して喜ぶアイスホッケー女子の南北合同チーム=聨合ニュース

去年2月、スウェーデンとの試合で得点して喜ぶアイスホッケー女子の南北合同チーム=聨合ニュース



[キム・ヘリン、イ・ギョンミ]

去年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックで、南北(韓国と北朝鮮)は、オリンピック史上初の南北合同チーム「KOREA(コリア)」を結成し、平和のメッセージを世界に発信した。平昌オリンピックは、冷え込んでいた南北関係が改善される転機となった。

北朝鮮側高官の訪韓、韓国側の対北特別使節団の平壌(ピョンヤン)派遣など、南北が対話のきっかけを作ったのもオリンピックの効果と言える。その後、3回の南北首脳会談や史上初の米朝首脳会談まで開かれ、韓半島の軍事的緊張が緩和されるなど平和ムードが広がった。

オリンピックのように大規模なスポーツ大会は、単なるメダル争いを越え、「平和の祭典」として参加国が融合する機会を与え、政治的対立や緊張関係を緩和させる役割を果たす。

南北は、次回のオリンピックでも合同出場を目指している。
2020年の東京オリンピックで南北合同チームを結成することにし、15日スイスのローザンヌで国際オリンピック委員会(IOC)と会議を開く。南北は最大8種目に合同チームで出場することにしている。

2032年の夏季オリンピックの南北共同開催も進めている。韓国ではソウル、北朝鮮では平壌が選ばれた。IOCも前向きに考えているという。

今月末に行われる2回目の米朝首脳会談を控え、終戦宣言が議論されるなど韓半島の平和体制が具体的に視野に入ってきている今、2020東京オリンピックの南北合同チーム出場により、再び平和の歴史を築けるかが注目される

kimhyelin211@korea.kr