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2021.04.02


210402_2032 Olympics

昨年11月4日、ソウルで開かれた韓国の民主平和統一諮問会議の様子。32年夏季オリンピック・パラリンピックのソウル・平壌共同招致に対し、国民の共感や支持などを呼びかけ=民主平和統一諮問会議


[モリナ・エリアス、キム・ウニョン]

ソウル市は1日、2032年夏季オリンピック・パラリンピックについて、韓国のソウルと北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で共同開催する誘致提案書を国際オリンピック委員会(IOC)に提出した。

IOCは2月、開催候補都市としてオーストラリアのブリスベンを優先に考えているとしたが、ソウル市はこれに対して「韓国政府とソウル市は遺憾を表明し、IOCと協議し今回の提案に至った」と説明した。

南北の首脳は2018年9月、南北共同開催の誘致で合意。
提案書には、ソウル・平壌の共同開催のビジョンと5つのコンセプトが入っている。今回のビジョンは「境界と限界を超え、未来に向かっていく」。開催費用をおさえる、環境破壊や汚染を減らす、韓国文化に先端技術を融合させる、世界平和を祈るなどをコンセプトにした。


徐正協(ソ・ジョンヒョプ)市長権限代行は、ソウル・平壌共同開催について「韓半島の平和と民族の和合に向けた転機をつくる国家的イベントである」とし、「政府と共に招致に最善を尽くす」と話した。