スポーツ

2024.06.27

「世界ヨガの日」を迎え、「光化門月光ヨガ」が光化門広場で行われた。写真は、この日のイベントに参加した市民の様子=21日、ソウル、イ・ジヘ

「世界ヨガの日」を迎え、「光化門月光ヨガ」が光化門広場で行われた。写真は、この日のイベントに参加した市民の様子=21日、ソウル、イ・ジヘ


[イ・ジヘ]

「両手を合わせて目を閉じたまま、息を大きく吸ってください。そして今度は息を吐いてください」

約200人の市民が深呼吸をしながらヨガをする。今年もソウルでは「光化門(クァンファムン)月光ヨガ」が行われた。子供から高齢者、外国人、ヨギ(ヨガ愛好者)など、みんなが集まった。

21日は国際連合(UN)が定めた「世界のヨガの日」だった。この日の夕方、ソウル光化門(クァンファムン)広場の六曹(ユクジョ)広場では、2人組バンドの「Kakimagem」がBTSの「permission to dance」などの曲を披露し、「光化門月光ヨガ」の始まりを知らせた。

続いて、瞑想音楽が光化門広場に響き渡った。迫力のあるサウンドに圧倒された。全身の力が次第に抜けて、心が和らいでいく。まるで深い海の中に吸い込まれていくような感じがした。

子供たちがインストラクターの指示に従って、舞台に上がった。「みんな花だよ」という童謡のリズムに合わせて、ヨガを披露した。かわいい子供たちが披露する立派なヨガのポーズに拍手が湧き起こった。

光化門広場の六曹広場で市民にヨガを教えるインストラクターの様子=21日、ソウル、ソウル市

光化門広場の六曹広場で市民にヨガを教えるインストラクターの様子=21日、ソウル、ソウル市


「ナマステ、挨拶しましょう」

公演が終わると、いよいよ本格的なヨガのクラスが始まった。

「手を胸の前に合わせ、姿勢を正しくしてください。呼吸を整えます。手を高く上げて背骨を伸ばし、空を見上げます。背中を後ろに反らしたまま、体を伸ばしてストレッチをしてください」

インストラクターのお手本を見ながら、スーリヤ・ナマスカーラ(太陽経配)のいろいろなポーズに挑戦してみた。背骨を柔らかくし、筋力と柔軟性を高める姿勢だそうだ。難しい部分はインストラクターが親切にもう一度教えてくれたので、すぐにマネすることができた。あたりを見回すと、上手にできている人もいれば、サポートが必要な参加者も少なくなかった。しかし、さほど難しくはないので、少し手伝ってもらえば誰にでもできるくらいの難易度だ。万が一の事故が起きた時に備えて、安全管理者を配置するなど、きめ細かな部分までしっかりと対応されていた。

いつの間にか空が暗くなり、夜8時頃になっていた。ヨガマットの上に横たわってみた空は、とても高く見えた。周りの空気や音も、いつもとは違う感じがした。「光化門月光ヨガ」に参加していなかったら、ソウルのど真ん中で横になって夜空を眺めることはできなかったと思う。とても特別な経験ができた。通りすがりの外国人たちも不思議そうに見ては、写真に収めていた。

今回、参加したイ・ミンジさんは「広場で行われるヨガのクラスは解放感があってとても良かった。このような場所でヨガができるチャンスはめったにないので、次回もぜひ参加したい」と話した。

また、コン・ギョンヨンさんも「北岳山(プガクサン)を見ながらヨガをするのも良かったし、途中で逆立ちした時に、景福宮の光化門を逆さまに見ることができて印象的だった」と話した

今年の「光化門月光ヨガ」は、今月25日から8月8日まで21回(7週間)に渡って光化門広場の六曹広場で行われる。時間は、毎週火・水・木曜日の夕方7時30分から8時30分までだ。

「光化門月光ヨガ」の申し込みは、ソウル市の公共サービス予約ホームページで可能だ。毎回、先着順に120人を募集する。予約できるのは1人当たり1席ずつだ。無断キャンセル(ノーショー)された分に限り、当日に会場でも申し込みが可能。また、個人マットを持って行けば、空いているスペースにマットを敷くことができるので、その場での受け付けも可能だ。

jihlee08@korea.kr