経済

2020.12.21

Ramyeon_exports_2020

ソウルのある大型スーパーマーケットのインスタントラーメンコーナー=聨合ニュース



[イ・ジヘ、イ・ギョンミ]

今年の韓国のインスタントラーメンの輸出額が6億ドル(約620億円)に達し、過去最高となる見通しだ。

関税庁の21日の発表によると、今年1~11月の輸出額は前年同期比28.4%増の5億4972万ドル(約568億円)だった。去年1年間の全体輸出額(4億6700万ドル)をすでに上回った。今の推移が続けば、今年1年間の全体輸出額は6億ドルに達する見通しだ。

新型コロナウイルスの感染拡大で、韓国のインスタントラーメンが非常食として注目されるようになった上に、映画「パラサイト」に登場した「チャパグリ」も影響したとみられる。

輸出先別にみると、中国向けが1億3856万ドルで最も多かった。次いで米国(7284万ドル)、日本(4498万ドル)、タイ(2466万ドル)、フィリピン(2237万ドル)の順だった。

年間のインスタントラーメン輸出額は、2016年(2億9000万ドル)から、2017円(3億8000万ドル)、2018年(4億1000万ドル)、2019年(4億7000万ドル)と、毎年増えている。

韓国の食品メーカーが海外の自社工場で、直接生産し販売する分まで考慮すると、海外で消費される韓国インスタントラーメンの輸出規模はさらに大きくなる。

中国と米国に工場を持つ韓国インスタントラーメン最大手の農心(ノンシム)の関係者は「韓国からの輸出と中国・米国で生産されて販売されるインスタントラーメンの売り上げは、ほぼ同じ」と説明し、「海外法人の売り上げまで集計すると、輸出規模はさらに大きくなる」と話した。

jihlee08@korea.kr