駐韓米国商工会議所招請特別昼食懇談会で、韓米同盟と協力拡大方案について述べるジョセフ・ユン駐韓米国大使代理=18日、ソウル
[ソウル=ユン・ソジョン]
[写真=駐韓米国商工会議所]
ジョセフ・ユン駐韓米国大使代理が18日「現在、韓米が目の当たりにしている変化は、新たなチャンスを切り開くだろう」とし、両国の経済協力の強化について強調した。
ユン米国大使代理は同日、ソウル・鍾路(チョンロ)区にあるフォーシーズンズホテルで開催された在韓米国商工会議所(AMCHAM)が招請した特別昼食懇談会にて、韓米関係発展の方向性について述べた。懇談会には、両国の主要企業および業界リーダー130人余りが参加した。急変するグローバル情勢の中で、韓米同盟の未来と経済戦略における協力拡大方案について深く話し合った。
AMCHAMのジェームズ・キム会長兼代表理事は、歓迎の辞で「韓国が2年連続、米国内で最大の新規投資国として位置づけられた。83万以上の雇用を生み出した」とし、「キャンペーン『Buy America』を通じて、韓米の貿易および投資における協力をさらに拡大する」と述べた。
ユン米国大使代理は、「韓国と米国の政府は現在、『政治的バランス』を取ろうとしている」とし、「(この過程は)複雑ではあるが、ほぼ革命に近い大変革が起こるだろう」と見通した。
また「新しいチャンスの扉が開くだろう」とし、「AMCHAMと韓米企業関係者に、たくさんのチャンスがある」と話した。さらに「両国がチャンスの扉を開くためには、米国の対韓貿易赤字問題の解決に向けて非関税障壁の撤廃が必要だ」とし、「現在、両国間で数多くの協議が進行中である点は、肯定的に捉えたい」と評価した。
ユン米国大使代理は、「トランプ政権は韓国企業の対米直接投資を高く評価する」とし、ロッテケミカルや現代自動車、大韓航空など、米国に子会社または生産工場を置くことや、米国の企業との協力を進めている韓国の企業を取り上げた。
ユン米国大使代理は今後、両国間の協力を拡大できる有望な分野に関して、「造船業や航空整備(MRO)、新技術などの多様な分野で、協力関係を拡張する必要がある」と明らかにした。
ユン米国大使代理は、米エネルギー省が韓国を「センシティブ国」リストに指定したことに関連し、「センシティブ国リストというものは、単にエネルギー省傘下の研究所実験室にだけ限定されたものである」と説明した。今回の事態に対し「大したことではない。すべて安定しているので、心配することはない」と付け加えた。
ドナルド・トランプ大統領が当選してから、1月に任期を終えて帰任したフィリップ・ゴールドバーグ大使に代わって、ジョセフ・ユン駐韓米国大使代理が、韓国に赴任した。
昼食懇談会で話し合うジョセフ・ユン駐韓米国大使代理(右)とジェームズ・キム駐韓韓国商工会議所会長=18日、ソウル
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