韓国料理の中で人気の高いメニューの1つにプルコギがある。プルコギは薄く切り落とした牛肉をヤンニョムジャンに漬け、焼き網で焼き上げる料理だ。その原型とも言えるのが「ノビアニ」である。
「ノビアニ」とは宮廷やソウルの両班(朝鮮時代の支配階層)家で使われていた言葉で肉を薄く切り落としたという意味。薄く切り落としたお肉を醤油とハチミツ、エゴマ油、ゴマ、ネギ、ニンニクなどで漬け、焼き網で焼いて食べる料理で、肉にたくさんの細かい切込みを入れるので肉質が柔らかい。
ノビアニは薄く平たく切り落とした牛肉をヤンニョムジャンに漬けて焼く料理。朝鮮時代の宮廷でも親しまれていた
**材料と分量牛肉(ヒレ肉) 600g、梨汁 70g(梨 140g)
ヤンニョムジャン(合わせ調味料): 醤油 54g(大さじ3)、砂糖 18g(大さじ1½)、ハチミツ 19g(大さじ 1)
ショウガ汁 16g(大さじ1)、ゴマ 6g(大さじ1)
コショウ 0.5g(小さじ1/5)、ゴマ油 19.5g(大さじ1½)
松の実 3.5g(小さじ1)
サラダ油 13g(大さじ1)
** 材料の下準備1. 血抜きをした牛肉は脂身とスジを取り除き、肉の繊維を切るように横5cm、縦7cm、厚さ0.3~0.5cmにスライスし、梨汁に漬けて10分程寝かせる。
2. ヤンニョムジャンをつくる。
3. 松の実は胚芽を取ったものを綿布で拭き、細かく砕いて粉状にする。
血抜きをした牛肉は脂身とスジを取り除く。肉の繊維に沿って切ると堅くなるので、繊維を切るようにスライスし、薄く平たい状態にする。
** 作り方1. ヤンニョムジャンを揉み込んだ牛肉を30分間寝かせて下味を付ける。
2. 予熱した焼き網にサラダ油を塗り、下味を付けた牛肉を1枚ずつ乗せ、火から15cmくらい離して強火で3分、ひっくり返してさらに2分間焼き上げる。
3. ノビアニに松の実の粉をまぶす。
ヤンニョムジャンを揉み込んだ牛肉を30分間漬ける。寝かせすぎると水分が抜けすぎて肉が黒く、堅くなってしまうので注意
予熱した焼き網にサラダ油を塗り、下味を付けた牛肉を乗せて焦げないよう強火で満遍なく焼き上げる
編集:コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:韓国伝統飲食研究所
資料:美しい韓国料理100選
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr