「2017正祖大王陵行幸」で出宮儀式を終え、行幸が始まっている=23日、ソウル
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[ソウル=ゾン・ハン、イ・ギョンミ]
昌德宮の前で*左通礼の**三厳が鳴り、文武百官が伏してお辞儀をした。
守門将が開けた敦化門を出た正祖(チョンジョ、朝鮮時代の第22代国王、1752~1800、在位期間1776~1800)は***壮勇使から出発報告を受け、天と民に陵行幸の意義を表し、馬に乗った。
「2017正祖大王陵行幸」が23日、ソウルで開かれた。
自治体によって再現されていた正祖大王陵行幸の再現行事は今年初めて、ソウル市・水原市・華城市が共同で主催した。
ソウルの昌徳宮から京畿道華城市の隆陵(ユンヌン、正祖の父親である思悼世子の墓)まで、正祖が歩いた全区間(約59.2km)を再現し、計4千391人が参加し、690頭の馬が動員された。同行事は、ソウルの昌徳宮で「出宮儀式」から始まった。
「正祖大王陵行幸」は1795年、正祖が父親である思悼世子(1735~1762)のお墓参りのため隆陵まで行く道のりを再現した行事だ。午前8時20分から始まる予定だったが、1時間前から多くの人々が集まり、すでに国王の行幸を待っていた。
正祖が馬に乗って、母親である恵慶宮洪氏(1735~1815)が乗った輿が鐘路(チョンノ)に向け動くと、市民たちは携帯電話で写真を撮りながらその後を追った。
「2017正祖大王陵行幸」を見て手を振っている市民と観光客=23日、ソウル
同日の行事を見るため東京から来た設楽浩美氏は、「昨春韓国に来た時、秋に陵行幸が再現されると聞いて、友達と一緒に来た」とし、「大規模の行事でびっくりした。とてもすばらしい」と話した。
ロシア・中国・メキシコなど20カ国から来た50人の外国人も参加した。ロシア人のダーシャ・ジュプラカヤ(Dasha Zrazhevskaya)氏は「とても楽しい」とし、笑顔を見せた。
「2017正祖大王陵行幸」の行列がペダリを渡っている=23日、ソウル
陵行幸のクライマックスは、漢江二村地区からノドゥル島まで設置された「ペダリ」だった。
1千100の人と馬140頭が310メートルのペダリを渡る姿を見て、市民たちは嘆声をあげた。王様が渡る前に橋の安全を確認する「初渡式」には、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と廉泰英(ヨム・テヨン)水原市長、蔡寅錫(チェ・インソク)華城市長などが参加した。
1千100の人と馬140頭が310メートルのペダリを渡る姿を見て、市民たちは嘆声をあげた。王様が渡る前に橋の安全を確認する「初渡式」には、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と廉泰英(ヨム・テヨン)水原市長、蔡寅錫(チェ・インソク)華城市長などが参加した。
蔡華城市長は「華城市区間は昔のものをそのまま再現し、陵行幸の最終目的地である隆陵まで行列を完成させることに集中した」とし、「来年には完璧に再現するため、記録に基づいて道を拡幅し、長期的に『正祖大王親孝行道』を築いて市民と観光客が訪れる地域の名所に作る予定だ」と述べた。
*左通礼 –
朝鮮時代に儀礼を担当した官吏
**三厳 – 王様が移動する際、太鼓を3回打つこと。
***壮勇使 – 正祖時代に設置された国王を護衛する部隊である壮勇営の首長
「2017正祖大王陵行幸」が行われ、恵慶宮洪氏が昌徳宮の敦化門から出発している=23日、ソウル
「2017正祖大王陵行幸」に参加したロシア人ダーシャ・ジュプラカヤ(Dasha Zrazhevskaya)氏=23日、ソウル
「2017正祖大王陵行幸」に参加して正祖と一緒にペダリを渡っている朴元淳ソウル市長=23日、ソウル
km137426@korea.kr