文化

2019.08.22

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▲ 신을 모시는 사당인 ‘서낭당’ 근처에는 저승사자, 처녀귀신 등 한국의 전통귀신들이 숨어있다.

神を祭る「城隍堂(ソナンダン)」の付近。韓国の伝統鬼神が隠れている=17日、京畿道・龍仁、キム・ウニョン撮影



[龍仁=キム・ウニョン]
[映像=ォ・ヒョンウ]

黒雲が空を覆い、今にも雨が降りそうだった。人が集まる中、不思議な雰囲気を漂わせた少女が目に入ってきた。薄紅色のチョゴリと青色のチマを着て、デンギ(韓国の伝統的リボン)をした少女は、ふらふらと人々を追いかける。その姿を見た子供たちは「うわーん」と声を上げて激しく泣き出した。大人たちは「きゃー」「うわー」と悲鳴を上げた。一体何が起きているのか気になって近づくと、少女が振り返った。血まみれの顔で、白目をむかんばかりの表情を見せ、「一緒に遊ぼう!」と話しかけながら、素早く走ってきた。




その瞬間、自分でも知らないうちに「きゃああああ!」と叫んでいた。

日が暮れ、セミの鳴き声と共に、あちらこちらから正体不明の声が聞こえ、恐ろしい雰囲気が漂った。木に囲まれた道を抜けると、黒色の韓服を着て伝統帽子カッをかぶった死神「監齋使者(チョスンサジャ)」が現れた。黒い唇に、蒼白な顔をした死神が「今度はお前を連れていく」と低い声でささやいた。




監齋使者から逃げ出したどり着いたのは、神を祭る「城隍堂(ソナンダン)」。緑色のチョゴリと赤色のチマを着た少女が腰を後ろに反らしたまま走ってくる。その瞬間、背筋を冷たい汗が流れ落ち、私は怖くなって走り出した。

この記事は17日、京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンイン)にある韓国民俗村で開かれた夜間イベント「月光を加える」をコリアネット記者が体験して作成した。

同イベントは、「鬼神の洞窟」体験ゾーンや仮想現実(VR)恐怖体験などが用意されており、俳優が韓国の鬼神に扮装し、怪奇な雰囲気を演出している。

運営時間は毎日午後4時から22時までで、11月17日まで続く。観覧料は、大人2万8千ウォン、高校生以下2万5千ウォンだ。8月中は、大人1万5千ウォン、高校生以下1万2千ウォンの割引料金。

毎日繰り返される平凡な日常を抜け出し、韓国伝統の鬼神と奇妙な夜を楽しみたいなら、韓国民俗村を訪れるべきだ。

eykim86@korea.kr