昌徳宮熙政堂内部の接見室=11日、ソウル
[ソウル=キム・ヨンドク、イ・ギョンミ]
[写真=キム・シュンジュ]
ソウル鍾路(チョンノ)区にある昌徳宮(チャンドックン)の熙政堂(ヒジョンダン)。中央接見室の天井から吊り下がっているシャンデリアに灯りがともると、観客らは感嘆の声をあげた。100年前に再建された宮殿のシャンデリアに電灯がつくのを見て、驚いた様子だった。
11日の午後2時、昌徳宮の熙政堂内部特別観覧に参加した14人の観客は、伝統と近代が調和する熙政堂を楽しんだ。
文化財庁の宮陵遺跡本部は、熙政堂の再建100周年を迎え、普段は非公開の熙政堂内部を、先月21日から11月14日まで、特別観覧の形にして一般人に公開した。
昌徳宮の宣政殿(ソンジョンジョン)と大造殿(テジョジョン)の間にある建物である熙政堂は、朝鮮時代に王と王妃が生活していた場所である。最初は、王の寝殿であったが、後に政務を行う執務室として使われた。「ロ」字型の熙政堂は、真ん中に庭があり、王族の休憩室である東行閣(ドンヘンガク)、接見室、王家の秘書らが勤務する場所である西行閣(ソヘンガク)からなっている。
1917年に火災で焼失した熙政堂は、1920年に再建された。再建の当時、外部は朝鮮時代の建築法を用いたが、内部はシャンデリアやラジエーターなど、西洋の生活様式が導入されたため、伝統と近代が融合している空間となった。
今回の特別観覧は、東行閣・接見室・西行閣の順で、1時間にわたって行われた。
洗面台やボイラーなどが設置されている昌徳宮熙政堂内部のトイレ=11日、ソウル