文化

2022.07.08


[キム・ウニョン]
[映像=富川国際ファンタスティック映画祭 YouTube Channel]

今年で26回目を迎える富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)が7日、開幕した。


これまでは新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で映画祭の規模を大幅に縮小してきたが、3年ぶりに再開した。


俳優、ソル・ギョング氏らがレッドカーペットに登場。開幕式には映画関係者や市民ら約1500人が参加した。


執行委員長のシン・チョル氏は「創作者に勇気を与え、進化していく映画祭になることを目指す」とコメントした。

설경구 배우

富川国際ファンタスティック映画祭の開幕式に出席した俳優、ソル・ギョング氏=7日、京畿道・富川、聯合ニュース


今年のテーマは「変でも、大丈夫だ」。富川市内の映画館など5カ所の14スクリーン(計6039席)とオンライン(wavve)で49カ国・地域の長編・短編映画、計268作品を上映する。

オープニング作品は、アレックス・ガーランド監督の「メン(MEN)」(原題)。夫を亡くした主人公がイギリスの田舎町で過ごすという内容のホラー映画だ。奇妙で独特な存在感のある作品だと評価される。ガーランド監督は2015年の英国インディペンデント映画賞で最優秀監督賞(エクス・マキナ)を受賞した。

国際コンペティション部門「富川チョイス」の長編部門と短編部門では、それぞれ10作品を上映する。日本からは保谷聖耀監督の「宇宙人の画家」、大原とき緒監督の「Bird Woman」 を紹介する。韓国コンペティション部門「コリアン・ファンタスティック」では、韓国ドラマ「梨泰院クラス」の原作者であるチョ・グァンジン氏が手がけた「Cabriolet」を紹介する。

今年の「俳優特別展」では、ソル・ギョング氏にスポットを当て、「公共の敵」、「オアシス」、「ペパーミント・キャンディー」などの主演作7作品を紹介する。


クロージング作品は、「コンジアム」などのホラー映画の演出で知られるチョン・ボムシク監督の「ニューノーマル」。一人でご飯を食べる人たちの4日間の物語を描いたホラー映画だ。俳優のチェ・ジウ、シャイニーのミンホが出演。孤独感をモチーフにした心理描写が見どころの一つであると評価される。

映画祭は17日までつづく。詳細は公式ホームページで確認できる。