[ユン・ソジョン]
[映像=駐英国韓国文化院]
今年で17回目となるロンドン韓国映画祭が11月3日(現地時間)から27日まで、英国・ロンドンで開かれる。
駐英国韓国文化院は、最新の映画をはじめ、ホラー、ドキュメンタリー、インディーズなど、様々なジャンルの韓国映画44本が、ロンドンとグラスゴーの映画館で上映されると6日に発表した。
オープニング作品は、チェ・ドンフン監督の「宇宙+人(原題)」(英題:Alienoid)で、クロージング作品はキム・ヒョンミン監督の「閑山:龍の出現(原題)」。
特に今年は、5月に亡くなった女優カン・スヨン氏を追悼する特別展が開かれる。カン氏が第44回ベネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞した映画「シバジ」(1995年、イム・グォンテク監督)をはじめ、モスクワ国際映画祭で主演女優賞を受賞した「波羅羯諦 ハラギャティ」(1989年、イム・グォンテク監督)、「競馬場へ行く道」(1991年、チャン・ソヌ監督)など、5本が上映される。
特別フォーラムも行われる。釜山国際映画祭の前執行委員長のキム・ドンホ氏、韓国映像資料院のキム・フンジュン院長、プログラマーのマーク・モリス氏、映画「パラサイト 半地下の家族」を英語翻訳したダルシー・パケット氏が出席し、韓国映画史における故カン・スヨン氏の業績を探る。
「Cinema Now(シネマ・ナウ)」部門では、今年カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門に出品されたダビ・チュウ監督の「ソウルに帰る」、チョン・チヨン監督の「アンカー」、チョン・ミョングァン監督の「熱い血」など、去年注目された話題の映画6本が紹介される。現地の映画評論家Anton Bitel氏が選んだもの。
「Special Screening(スペシャル・スクリーニング)」部門では、今年カンヌ国際映画祭でソン・ガンホに主演男優賞をもたらした映画「ベイビー・ブローカー」が紹介される。英国初公開となる。
独立映画部門は、第72回ベルリン国際映画祭の「ジェネレーション」部門に出品されたイ・ジウン監督の「秘密の丘(原題)」など、翻訳家のダルシー・パケット氏が選んだ4本の韓国映画が紹介される。
チェ・ドンフン監督、キム・ハンミン監督、チョン・チヨン監督、キム・ジョンウン監督は現地を訪問し、観客と意見交換の時間を持つ。また、ロンドン・フィルム・アカデミーといった映画学校とマスタークラスを行う予定だ。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催中の「Hallyu! The Korean Wave(韓流!コリアン・ウエーブ)」展示と連携し、チェ・ドンフン監督の「10人の泥棒たち」を上映し、観客と意見交換を行う予定。詳細はホームページ(https://www.koreanfilm.co.uk)で確認できる。
同文化院のイ・ジョンウ院長は「今年は、故カン・スヨン氏を追悼する意味のある特別展とフォーラムを開くことで、韓国映画界初の国際的なスターだった故人の功績を称える」とし、「特に今年は映画祭の規模を拡大させ、観客と話し合う時間を設ける機会を増やした。これを受け、現地観客の参加を促し、韓国映画を英国に発信することに重点を置いた」と説明した。
arete@korea.kr