タルチュム=文化財庁
[ユ・ヨンギョン]
モロッコで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で、韓国の伝統仮面劇「タルチュム」の無形文化遺産登録が30日(現地時間)、正式に決まった。
正式名称は「韓国のタルチュム(Talchum、Mask Dance Drama in the Republic of Korea)」。
委員会は「韓国のタルチュムが強調する普遍的平等の価値や、社会的な身分制度に対する批判は、現代でも意味がある」とし、「各地域の文化的アイデンティティーという側面でも、象徴的な要素として位置付けられている」と評価した。
委員会は、「韓国のタルチュム」を、無形遺産の社会的機能や文化的意味を明確に記述したと高く評価した。
「タルチュム」は、踊り、音楽、演劇を融合した総合芸術といえる。観客と積極的にやり取りする中で、批判すべきものは徹底的に批判し、最終的には一つになることを目指す。舞台設備がなくても、空き地さえあれば披露することができる。俳優と観客が同じ空間で共感できるのが特徴だ。
今回の登録決定を受け、韓国の無形文化遺産登録は22件となった。
2001年に初めて登録された「宗廟祭礼と宗廟祭礼楽」をはじめ、パンソリ、江陵(カンヌン)端午祭などがあり、直近では2020年に釈迦の生誕を祝う仏教行事「燃燈会」が登録された。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は30日、全国のタルチュム団体に「厳しい状況の中でも、タルチュムを継承している皆さんの汗と献身が成し遂げた快挙といえる」とメッセージを送った
また、「今回の登録決定を受け、世界の人々が韓国固有の伝統文化と精神を理解する契機になってほしい。韓国の文化の品格をさらに高める機会になることを期待する」とコメントした。
dusrud21@korea.kr