国立中央博物館で開催されている、英ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の名画展=1日、ソウル、ジョン・ハン撮影
[ソウル=オ・グムファ]
[映像=キム・シュンジュ、イ・ジュニョン]
韓国と英国の国交樹立140周年を記念し、国立中央博物館は今月2日から10月9日まで、西洋美術の巨匠らの名画が見られる特別展を開催する。
テーマは「巨匠の視線、人に向かう」で、英国のロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵している名画が韓国で初めて公開される。全52作品。
開幕前日である1日に行われたメディア向けの説明会で、同博物館のユン・ソンヨン館長は、「国立中央博物館とロンドン・ナショナル・ギャラリーは両方とも、国民誰もが無料で入場できる開かれた空間である」とし、「今回の特別展で、ぜひ欧州の美術巨匠らの作品を鑑賞してほしい」と説明した。
祝辞を述べるこりん・く=1日、ソウル、ジョン・ハン撮影
コリン・クルックス駐韓英国大使は祝辞で「今年は韓国と英国が国交を樹立して140年となる重要な年であり、駐英韓国文化院の設立50年を迎える特別な年であるだけに、両国の文化協力や様々な活動が活発に行われるだろう」と述べた。
同特別展は4部からなっており、15世紀から20世紀初めまでの欧州絵画の流れが分かる。
1部は、ルネサンス時代を代表する作品が展示されている。この時期は、ギリシャとローマ古典への関心が高まっていて、神話に関する絵画や人物の肖像画が多い。ラファエロの「アルドブランディーニの聖母」、ダミアーノ・マッツァの「ガニメデのレイプ」、ジョヴァンニ・バッティスタ・モロニの「赤のレディ・ラ・ダマの肖像」、ティツィアーノの「女の肖像」などが展示されている。
2部は、17世紀の宗教改革以来の美術作品の変化がわかる。人の心を動かす美術の役割に集中した作品と、逆にカトリックの信仰心を高める作品の2つに分かれる。ミケランジェロ・メリシ・カラヴァッジオの「トカゲに噛まれた少年」、イル・サッソフェッラートの「祈りの聖母」などが展示されている。 c
ミケランジェロ・メリシ・カラヴァッジオの「トカゲに噛まれた少年」=国立中央博物館
3部は、啓蒙主義の拡散やフランス革命をテーマにした作品が展示されている。この時期は人に対する関心が着実に拡大し、個人の自由や幸せに重点を置き、それを表現した作品が多い。ヤン・ステーンの「割れた卵」、アンソニー・ヴァン・ダイクの「ジョンスチュアート卿と彼の兄弟、バーナードスチュアート卿」、トーマス・ローレンスの「マスターチャールズウィリアムラムトン(レッドボーイ)」などが展示されている。
4部は、19世紀後半に起きた産業革命を中心に、近代化した都市や日常変化に対する関心が表れる、印象主義作品が主になっている。エドゥアール・マネの「カフェ・コンセールの片隅」、クロード・モネの「アイリス」、フィンセント・ファン・ゴッホの「蝶と長い草」が展示されている。
チケットの予約はネットでのみ可能。詳細は国立中央博物館のホームページで確認できる。
jane0614@korea.kr