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外奎章閣(写真提供:文化財庁)


外奎章閣(ウェギュジャンガク)儀軌の第1回返還分50点が14日午後、韓国に戻ってきた。今回、外奎章閣儀軌が戻ってくることになったのは、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)期間中の2010年11月12日、李明博(イ・ミョンバク)大統領とフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領との合意に基づくもの。


韓仏首脳間での合意後、今年2月7日にパク・フンシン駐仏韓国大使と仏外務省のポール・ジャン-オルティス(Paul Jean-Ortiz)アジア太平洋局長間で「政府合意文」が発表され、また、3月16日にはキム・ヨンナ国立中央博物館館長とブルーノ・ラシーヌ(Bruno Racine)仏国立図書館館長の主管下で双方の代表団が実務協議を行い、移管に向けた具体的な「約定書」を締結していた。返還は、5年ごとに契約を更新する貸与方式の条件付返還。


145年ぶりに戻ってくる外奎章閣儀軌は、4月14日から5月27日まで4回に分けて297点すべてが戻ることになり、国立中央博物館の収蔵庫に移管される。国立中央博物館では、伝統儀礼による移管の記念式典(6月初)や特別展示会(7~9月)などを開催する計画だ。
 

14日午後、国立中央博物館で開かれた記者会見で外奎章閣に関するブリーフィングを行う鄭柄国・文化体育観光部長官(写真提供:文化体育観光部)

文化体育観光部の鄭柄国(チョン・ビョングク)長官は、外奎章閣儀軌の一部が戻ってきた14日午後3時半、国立中央博物館で記者会見を行い、儀軌の返還に関連して、推進の経過や返還の意義、図書の価値などについて説明した。また、朝鮮王朝儀軌の返還が、韓仏両国の「信頼・友好関係を一層強くした」と強調した。


(翻訳:Korea.net 小川豊)